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西村ちなみメールマガジン第188号(2008年9月22日発行)
「ようやく臨時国会開会へ」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
子どものころ、祖父母の障子貼りを手伝ったとき、使った「のり」は残ったご飯を煮たものだったのではないかと記憶しています。学生のころ、3週間ほど住み込みのアルバイトをした民宿では、敷布の糊付けはやはり残ったご飯を煮たものを使っていました。本来は食用のご飯ですが、用途によっては、感謝しつつそれを食用以外にも使うこともあったと思います。
今回、工業用として輸入された米に農薬が混入しており、それが国内で広く販売されていたという問題が浮上しました。福田総理が辞任表明をして政治空白がどうしようもなく広がっていたこの時期、内閣は司令塔を失っており、政府の対応は後手に回りました。農水省は販売先企業名を公表しましたが、農水省の対応も全くちぐはぐで、問題解明が進まない中「私たちも口にしていたのではないか」という不安だけが増していきます。とうとう農水大臣と事務次官が辞任することになりましたが、新内閣が発足という数日前に何の問題解明もしないまま辞任表明をするとは、いかにも投げやりという印象です。
なぜ農薬が混入された米が日本に輸入されることになったのか。なぜ工業用だったものが食用に転化してしまったのか。なぜこれほどまでに広がってしまったのか。そして今後、私たちの食の安全はどうやって守られるのか。何一つ具体策がないまま、無為に時間だけが過ぎていきます。
農薬混入米の輸入・販売問題だけではありません。リーマン・ブラザーズの破たん、年金保険料が組織的に改ざんされていたなど、問題は山積みになっています。しかしこの間、自民党は総裁選というお祭り騒ぎに興じているのみでした。なんと異様なことでしょう。
明後日から臨時国会が始まります。麻生新総裁も補正予算案の審議をしたいと述べていますので、じっくり審議を行い、問題点を浮き彫りにした上で、改めて政権交代の必要性を皆様に訴えていきたいと思います。