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西村ちなみメールマガジン創刊号(2004年5月12日発行)
「菅代表の辞任」
※無断転用、無断転載は固くお断りします※
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みなさんこんにちわ。衆議院議員の西村智奈美です。
国会での審議の模様や法案の論点、また活動の中での私の思いなどをお伝えするべく、早い時期にメールマガジンの創刊を…と思いながら、もう5月になってしまいました。第159通常国会はもう終盤。遅まきながら、メールマガジンを創刊します。今後ともよろしくお願い申し上げます。
今週、民主党の菅代表が両院議員懇談会で辞意を表明しました。菅代表の表明を受けて、次期代表選びが活発化しています。
思えばこの間の年金保険料未納問題は、異常なまでに世論形成の大きな要素になってきました。その素地をつくったのは、年金改革関連法案(与党案)の成立を阻止するために、タレントや閣僚の未納問題を追及した民主党でした。その急先鋒となった菅さん自身に市役所窓口の指導により行った手続きの結果として未加入の時期があることが明らかになり、自らが糾弾の対象になったのは残念なことです。
世論は厳しいものです。政治家は世論を無視しては活動ができませんが、世論の風が吹く方向だけに政策の枝を伸ばしていくことが政治家の役割だとも思えません。もちろん政治に「わかりやすさ」は大切です。難しいことを分かりやすく伝える、という意味で。しかし、物事の本質が何かを伝える努力をしないで、わかりやすい行動をとりつづける政治とは、単なる事大主義、ポピュリズムだと思います。最近の民主党にそういう空気が広まりつつあることは否定できません。
私は菅さんの辞任を残念に思っています。年金改革論議の本質とはまったく関係ない問題で辞任するその理由についても、私は納得できずにいます。この間のどたばたで、自民党・公明党は「こんな民主党に政権担当能力などない」と批判を強めてくることでしょう。どうしたら1日も早く民主党の立て直しができるのか。やれることは何でもやらなければと思っています。皆さんの知恵をお貸しください。
また年金改革法案に関連する「三党合意」ですが、先週木曜日の夜にテレビのニュースで知り、翌朝(合意内容を知ったときは)文言を見たときは「何じゃこりぁ」と思いました。合意の中身も曖昧で、与党にしてやられた、と思ったのです。しかしその考えを私は、執行部の説明を聞き、中身を私なりに再読してみて、改めました。
今は賛成です。公平で持続可能な年金制度に向けて1日でも早く改革に着手する。このことは総選挙のマニフェストから終始一貫訴えてきたことであり、その方向性に何ら変わりはないと確信できたからです。これから、そのことを行うために、合意を生かして参議院で民主党が議論をリードし中期的視点で政策を確立していく必要があります。
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