***************************** 西村ちなみメールマガジン第152号(2007年11月12日発行) 「被災者の皆さんに復興への手がかりを」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週、民主党小沢代表の大連立にかかる議論をめぐる代表辞任記者会見などで、皆さんにご迷惑とご心配をおかけいたしましたことに、深くお詫び申し上げます。今回の民主党の決着のつけ方について党内でもいろんな意見はありますし、党外でもいろんなご意見があることは承知しておりますが、今回は代表留任ということで収拾いたしました。今は、国会での私たちの活動や次期衆議院解散総選挙での必勝に向けての運動を通して、再び信頼される政党になってまいりたいと決意しております。今後とも何とぞご支援くださるようお願い申し上げます。 先週のオープンミーティングでは、この件について参加者の皆さんと話し合いました。小沢さんが代表を辞め離党することになっても良いではないかというご意見、政権担当能力がないと言った時点でリーダーとしての資格はないというご意見、次のリーダーを作るべきではないかというご意見、小沢さんが戻ってくれてよかったというご意見、結束して次の総選挙に向かっていってほしいというご意見、未だに小沢さんが連立に前向きだったのかどうか真意が分からないというご意見、大連立も一つの考え方だというご意見、もっと小沢さんは丁寧に説明すべきだというご意見、民主党には政策を実現してほしいのであって政権交代はそのための手段ではないというご意見、参議院で第1党になったのだから国政調査権を発動してもっと無駄遣いの調査をすべきだというご意見、等々、書ききれないほどです。 私は、小沢代表が「政権担当能力がない」と言ったことの真意は何かをひたすら知りたいと思いました。党内向けにそのような話が一切ないままに、外に向かって発言されたからです。ダメージを最小限に抑えるために、代表留任に私も賛成しました。この判断が正しかったのか間違っていたのか、時間が経過してみないと評価はできませんが、良い判断だったと思えるようにする、というのが、政治家としての私の決意です。小沢代表からは7日の両院議員懇談会で一定の説明がありました。代表なりに説明してくださったものと受け止めます。一方、福田総理からはまだ何も大連立構想について説明がありません。どうなっているのでしょうか。 先週はこのように民主党混乱の1週間でしたが、こうした中にあっても私たちは手前味噌ですが良い仕事をしました。被災者生活再建支援法の改正です。民主党が4回にわたって住宅本体への適用を提案してきましたが、参議院で第1党となったことからようやく与野党の協議がスタートしました。法律の適用遡及を拒み続けていた与党の法案担当者は、私の質問を聞いて適用へと考えを変えたと言っています。修正協議担当者の知恵と、地元議員としての粘りとで、達成することができた修正です。心から嬉しく思います。 今後も、大連立を前提とした政策協議は行いません。しかし個々の政策課題別で必要とあれば協議を行うことは決してやぶさかではなく、これまでどおり積極的に働きかけていくことになります。でも1から100まで全て一緒にやれるかといえばそうではありません。ダメなものはダメなのです。言い続け、やり続けることが大事と考えています。
メールマガジン
第151号「民主党の行方はみんなで決める」(2007年11月05日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第151号(2007年11月05日発行) 「民主党の行方はみんなで決める」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさん、こんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 突然の党首会談、大連立提案、そして小沢代表の辞任表明。みなさんにご心配おかけして申し訳なく存じます。私たち党所属国会議員にとっても大きな驚きでした。よもや、大勝利させていただいた参院選から3ヶ月しかたっていないのに、このような出来事がおきようとは、想像だにしなかったことです。 ねじれ国会は国の政治が停滞する、などと語る政治家もおられますが、私はむしろ参議院で民主党が主導権を握ったことによりようやく「まとも」な議論が国会でできる環境になったと感じていました。次は総選挙で民意をもう一度問い、政権交代を、と強く念じていたのです。ですから大連立などというのは、あり得ない。民主党として福田総理の提案を否定したのは当然のことと考えます。 参院選での勝利は、掛け値なく、小沢代表の手腕によるところです。その小沢さんに引き続き代表を担っていただくのは当たり前、と党内の誰もが考えていました。ところが・・・です。 民主党が結党して、旧民主党のころから数えますと、ちょうど10年。これまで民主党は数々の困難を乗りこえて、ここまで来ました。その都度、みんなで話し合って、ベストと思われる方向を見つけて、時にそれは有権者の皆さんの支持をいただけないこともあったけれども「万事公論に決す」でやってきたと私は考えています。今回も何とかしたい、何とかしなければならない。昨日からそのために議論しています。国会の延長も、総選挙の時期も、見通しが難しくなってきてしまいましたが、できることをしっかりやるのみ、と考えています。また来週、皆様にご報告します。
第150号「質問はしっかりと」(2007年10月29日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第150号(2007年10月29日発行) 「質問はしっかりと」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今日行われた防衛省の守屋前事務次官に対する証人喚問は、私の疑問を晴らしてはくれませんでした。自民党議員は「あなたに関する噂をいろいろ聞いていた」と踏み込んだ発言をしましたが、その中身については全く明らかにせず、記事になっていることを確認したのみ。ちょっと肩透かしを受けた印象です。 テロ新法に関する議論は、特別委員会で先週から始まっています。しかし与野党ともに防衛省内部のコンプライアンスに疑問をもっている中で、法案の審議を進めることが良いのかどうか。テロ対策という根本的な議論もようやく端緒についたばかりですし、ここはいったん法案を取り下げて、出しなおし議論をしたほうがいいのではないかと思うのですが。 先週は、初めて所属した内閣委員会で初めて質問をし、民主党の子ども・男女共同参画ネクスト副大臣という立場から、少子化問題への対応や選択的夫婦別姓制度の導入、2020年までに指導的地位にある女性の比率を30%にするという政府目標などについて質問しました。議事録などについては後日ホームページにアップしますので、そちらをご覧ください。今週は、災害対策特別委員会での質問を予定しています。中越沖地震について質問するつもりです。 臨時国会の期間は短いです。通常国会での質問から4ヶ月近くがたっており、なかなか体が慣れませんが、得られた質問のチャンスをしっかり生かしたいと思います。与党のせいでだらだら進んでいる臨時国会だけに、せめて質問だけはしっかりやりたいのです。
第149号「明日、テロ新法審議スタート」(2007年10月22日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第149号(2007年10月22日発行) 「明日、テロ新法審議スタート」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 朝晩めっきり冷え込むようになりました。新潟市内の樹木はかなり色づいてきています。しかし東京にきてみると、新潟ほどには木の葉は紅くなっておらず、新幹線でわずか2時間といえども山を越えるとこれほど季節は異なるのかと驚きます。年賀状の販売予約もはじまり、新聞の折込チラシには、おせち料理の注文書。街を見渡せばハロウィーンのかぼちゃにボジョレー・ヌーボーのポスター。日本の年中行事だけでもふつうの生活者はかなり忙しいのに、外来のおまつりもたくさん入ってきて、日本はとても忙しい社会になってしまったのではないでしょうか。いかにお祭り好きとはいえ、ここまでつきあってられない、という向きも少なくないと存じます。 さて国会は、いよいよ今週からいわゆる「テロ新法」の審議入りです。明日の本会議で趣旨説明から一挙に各党質問に入ります。この臨時国会は、実はこのテロ特委を除いてほとんどの委員会は開かれる予定がありません。たいへん分かりやすいのですが、与党がその他の委員会の開催を拒んでいるのです。たとえば厚生労働委員会、ここは民主党が参議院で年金保険料流用禁止法案や肝炎患者救済法案などを提出しており、一日も早く審議入りしてほしいと要請しているところです。しかし、政府提出の法案がない等の理由にならない言い訳で、委員会は開催されていません。ひどいところは、大臣の所信表明すら行なわれていないとか。野党の法案を審議したくない、野党にポイントを与えたくない、という与党の意図がはたらいています。しかし、生活に密着した政策をストップさせるのはいかがなものでしょう。格差の問題に総理として初めて言及した福田総理らしくないと思います。 明日は中越地震から丸3年。長岡で開催される追悼式に私も参加して、献花してまいります。
第148号「テロ特措法延長問題」(2007年10月15日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第148号(2007年10月15日発行) 『「テロ特措法」延長問題』 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 テロ特措法の延長問題が国会で議論になっています。あまりにも日本の自衛隊の活動に関する情報が少なすぎる中で、インド洋上での給油活動を単純に延長することは私たちは賛同できないという立場で、この論戦に臨んできました。テロ特措法が実施されて6年間、昨年末までにこの法律に基づく給油活動に費やされてきた税金は547億円に上ります。このお金は果たしてテロ撲滅に資することができたのか。相変わらず世界は「テロとの戦い」に取り組んでいます。麻薬、汚職、干ばつ。アフガニスタンの状況は良くなっておらず、むしろ悪化していると現地で活動するNGOの方々が語っておられました。テロ撲滅のために日本は国際社会をリードするような独自のアプローチをすべきではないか、そのように考えています。 ペシャワール会の中村哲医師がアフガニスタンで13㎞の用水路を完成させました。彼が語るには、アフガニスタンでは大干ばつが続き、農業で食えない農家の人々が現金収入を得るために続々と政府軍や反政府軍の傭兵として雇われる悪循環が続いているそうです。本来的にテロを撲滅するためには、こうした農業の再び、人々に生活者としての心を取り戻してもらえるよう復興事業そのものに関わってもらう、などの根本策を打っていかなければならないのではないでしょうか。 マスコミのアンケート調査では、テロ特措法の延長について賛成という方々の割合が、反対と答えた方々の割合を上回っていると示されています。しかし大部分の方々は「分からない」、つまり賛否を判断できないと答えておられます。自衛隊の給油活動が本当に役立っているのか、判断できるだけの材料がないのです。燃料を補給された後のペルシャ湾での米軍の動きを知りたいと思っても、日本政府は米国からの説明を正しいものと「確信する」との一点張りで、自ら情報を得ようとせず、また国民に対する説明も怠っています。米国の国内向けの説明が、日本政府に対する説明と矛盾していても、知らん振りです。 こうした状況で進んでいる臨時国会。与党は給油のみにこだわりつづけ、新法を提案してきました。私たちはしっかりと民生部門を中心とした復興支援策を堂々と真正面から主張していきたいと考えています。
第147号「ようやく動き出した国会、問題は山積です・・・」(2007年10月09日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第147号(2007年10月09日発行) 「ようやく動き出した国会、問題は山積です・・・」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今日から始まった予算委員会。連休明けですので少しペースをつかむのが難しいのですが、先輩議員の差し替えで、朝から夕方まで第1委員室に座っていました。明日も明後日も缶詰になります。民主党は、今夕の長妻議員に続いて、明日は菅、馬渕、前原、岡田議員が質問に立ちます。どうぞご覧いただきたいと思います。 先週は子ども手当法案の立案作業で忙しい1週間でした。私は民主党の子ども男女共同参画担当副大臣として、この作業チームの事務局を務めています。小沢代表からの強い要請で今月内に提出することになり、同僚と急ピッチで作業をすすめています。法案の内容などについてはまた後日メルマガでお知らせします。 そろそろ出かける時間になってしまいました。本当に慌しくて机に向かう時間がとれません。申し訳ありませんが今日はこれにて失礼いたします。 また来週お会いしましょう。
第146号「<ミャンマー>でのデモを解決せよ」(2007年10月01日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第146号(2007年10月01日発行) 『「ミャンマー」でのデモを解決せよ』 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 早いものでもう10月に入りました。今年の夏は暑くて余計に長く感じましたが、このところ急に涼しくなっています。急な天気の変化に体調管理が追いつきません。少し鼻水が出ます。 国会は開会してすぐ空転し、3週間の開店休業状態が続きましたが、ようやく本日から正常化しました。今日は福田総理の所信表明演説です。小泉・安倍政権と2世代続いて劇場型の政治が続いてきた本会議では、久しぶりに、静かな空気が流れました。福田カラーもわずかに感じましたが、メリハリがなく、与党席が拍手したり合いの手を入れたりするタイミングをつかめなかったようです。約20分間の所信表明は、淡々と終わりました。 私には、福田総理が、わずかに、小泉・安倍政権の政策路線から変更し始めているように感じました。格差の存在を始めて総理が言及したからです。「野党の皆様と重要な政策課題について誠意をもって話し合いながら国政を進めてまいりたい」という言葉に表れる低姿勢に、誰かが「クリンチ作戦(ボクシングでの抱きつき)」と名づけました。話し合いは重要ですが、議論することが前提です。何でも話し合いで決めるわけにはいきません。 話は変わりますが、8月中旬に民主党NGO議員連盟の岡田克也会長、小宮山洋子衆議、原口一博衆議、事務局長の私の4名で視察に行ってきたばかりのミャンマーで、先週大規模なデモが発生しました。ニュースでヤンゴン市内の風景が映し出されるにつけ、胸が締め付けられるような思いです。ちょうどニューヨークで開催されていた国連総会、ここには日本の総理が出席していませんが、その場でもミャンマー問題が取り上げられました。日本にとっても馴染み深い国であるだけに、1日も早い解決を望みます。 ヤンゴン市内での大規模なデモは、長く続く軍事政権での生活統制、特にこの2年間でガソリンが9倍にも高騰していたところ私たちが視察に訪れた直後の8月15日にさらに2倍近くに価格が引き上げられ、通勤のバス代も跳ね上がったことなどに対する不満が背景にあると思います。首都をネピドーに移転したことに伴う財政負担は、天然ガスで潤い始めたミャンマーにとっても大きいことでしょう。新しい憲法制定を目指していた国民会議も納得できる結果を得ないまま先日閉会してしまいました。 ジャーナリスト長井さんが亡くなられたことは痛恨の極みです。ご冥福を心からお祈りします。日本は、JICAも含めて人道的な支援に限ってODAを細々と実施してきました。8月の視察では、ミャンマーの田舎の病院を訪れ、日本のODAによってNGOを通じて支援され、頻繁に起こる停電時には薬の保管がされているというソーラー発電の冷蔵庫を見てきました。低体重だった子どもが、日本の支援で栄養指導を受け標準体重に近づいた村、マイクロクレジットによる収益で教育や医療を受けられるようになった女性たち、それらもすべて日本の支援によるものです。こうした支援を実施してきたアジアの友人であるからこそ、軍事政権には誠意ある対応をとってほしいのです。交渉にあたる担当者にはもちろん、政府には強いリーダーシップを発揮してほしいと強く願います。そしてミャンマーで出会ったすべての人たちが、もっと笑顔で暮らせる国になってほしいと思います。
第145号「今日ようやく首班指名、一刻も早い国会正常化を望む」(2007年9月25日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第145号(2007年9月25日発行) 「今日ようやく首班指名、一刻も早い国会正常化を望む」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 ねじれ国会とはこういうことか、と実感した1日でした。自民党の総裁選挙が終わるのを待ってようやく開かれた衆議院本会議。首班指名選挙では、衆議院で福田康夫自民党総裁、参議院では小沢一郎民主党代表が選出されました。両院の議決が一致しなかったため、憲法67条の規定により両院協議会が設置され、そこでも意見の一致を見なかったことから、衆議院の議決が国会の議決となりました。そこで初めて福田総理の指名が衆議院議長から奏上されることになったのです。この手続きのために今日は午後から短い本会議が3回開会されました。 自民党の党4役の顔ぶれが出揃いました。時計の針が引き戻されたかのような顔が戻ってきたと感じているのは私だけではないでしょう。重厚で安定感のある人事という評価もありますが、重しがなければ党が成り立たないところまで自民党が追い詰められているという証左でもあります。もはや自民党には政権を維持するという党内論理が存在するのみであり、生活者のための政治を行う力が完全になくなっていると理解します。 福田内閣は、政策的には、小泉・安倍政権のいわゆる改革路線を継承するのではと考えますが、具体的にどのような方針をもっているのかは今後の組閣および所信表明を待たなければなりません。この所信表明は、今週中に行うことができず、来週以降になる公算が高いとのこと。さらなる国会空転を招かないよう、早急に論戦の場に出てほしいと思います。 私は今週も東京で党内の勉強会主催や部門会議への出席などに奔走します。委員会の開催はまだ先ですが、しっかり準備して望んでまいります。
第144号「突然の総理辞任表明」(2007年9月18日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第144号(2007年9月18日発行) 「突然の総理辞任表明」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週、メルマガで安倍総理の所信表明演説について書いたばかりでした。12日の代表質問の直前に、突然の辞意表明。永田町にいる誰もが驚きました。皆さんも驚かれたことと思います。 今回の辞任表明には首をひねるばかりです。参議院選挙の結果が出た直後に辞めるなら理解できますが、選挙後も続投の意向を示し、新しく「人心一新」内閣まで組み、国会で所信表明演説までしておきながら辞める、というのは、どうにも理解できません。安倍総理は民主党小沢代表に会談を断られたので、それが辞任を決めた理由と言います。しかし国会での議論がこれから始まろうという時にそれだけの理由で辞めるというのは逃げです。議論の前に与野党の党首が協議してテロ特措法を通す・通さないということを決めてしまうのは密室でしかありません。 自民党の中では、新しい総裁を誰にするのか、上へ下への大騒ぎのようです。政治空白を作り、国会日程を空転させている安倍総理自身の責任問題は重く問われなければなりませんが、それにも増してそうした安倍総理を総裁として担ぎ上げ、政権維持のためとかばい続け、辞意は総理の健康問題と総理だけに押し付けようとする自民党の責任はもっと問われなければならないと考えます。自民党は、内部から崩壊してきているとしか考えられません。 こうした政治を変えるために、やはり政権交代をし、一度民主党に任せていただきたいと強く考えます。この臨時国会では、私たちが参議院選挙で訴えてきたことを着実に前進させるよう、じっくり取り組んでまいります。私も民主党「次の内閣」子ども・男女共同参画担当副大臣として、政策調査や法案作成に取り組みます。皆さんのご意見をお聞かせください。
第143号「安部内閣では『美しい国』は創れない」(2007年9月10日発行)
***************************** 西村ちなみメールマガジン第143号(2007年9月10日発行) 「安部内閣では『美しい国』は創れない」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週、日本を通過していった台風9号は、新潟県では心配されたほどではなかったものの、やはり各地で土砂崩れや家屋損壊などの被害が出ました。とりわけ中山間地での被害は大変なもので、基礎自治体の中で最も高齢化率が高いとされる群馬県の南牧村が道路の土砂崩れにより孤立しました。現在も復旧作業が続いているとのことです。 限界集落という言葉をご存知でしょうか。現在は長野大学の研究者が提唱した概念ということですが、過疎が極端に進み、共同体として存在することが困難な集落のことを指すとされています。人口の半数以上が65歳以上の高齢者であること、冠婚葬祭や農業に関する作業などで社会的共同生活の維持が困難、などが定義だとか。日本全体では2000以上の集落、新潟県でも333の集落がそれに該当すると言われています(平成18年4月1日現在の調査による)。 先月、総務省が住民基本台帳に基づく人口動態をまとめました。その結果分かったことは、全国の人口は1億2705万3471人と前年より1554人減、2年連続で減少していること。そして、東京、名古屋、関西の三大都市圏とされるところの人口が、初めて全国人口の半数を上回ったということでした。新潟県ではこのところ人口が毎年約1万人ずつ減少しています。これらの数字をつき合わせて考えてみても、日本は確かに人口減少社会ではあるが、むしろ人口が都市部に集中してきていることのほうが顕著だということが分かります。 今日、秋の臨時国会が開会しました。安倍総理は所信表明演説の中で「格差や将来への不安を訴える地方の皆様の切実な声に真摯に応え、改革の果実をさらに地方の実感へとつなげるため、あらゆる努力を尽くす」と述べました。また「五十年後、百年後のあるべき日本の姿を見据え」職責を果たすとも述べました。繰り返された言葉は「美しい国創り」です。しかしそこには、日本の国内が今、根っこから崩壊していこうとしていることに対する危機感は微塵も感じられません。国民の台所を見ようとせず、税金や保険料の無駄遣いを放置したまま精神論で「美しい国」という幻を作り出せると信じている安倍総理の大いなる勘違いを感じます。 日本の国土は、山と里と水とが一体となって存在しているものです。山や里が荒れていれば水害も起きやすくなり、都市部の環境にも大きく影響を及ぼすことになります。美しい国を目指すのであれば、美しい集落を守るために何をするのかを、総理は示すべきでしょう。 私はこの国会、内閣委員会と災害対策特別委員会に所属することになりました。しっかり議論していきたいと思います。