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西村ちなみメールマガジン第223号(2010年3月29日発行)
「出張報告」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
月末、年度末が迫ってきました。鳩山政権として初の予算は先週成立し、今後は適切な執行につとめることが課題です。
今月の私は2回の海外出張があり、上旬はジュネーブの国連人権理事会と軍縮会議、ニューヨークの国連女性の地位委員会での演説、下旬はウラジオストクの退役原潜解体事業完了式典への参加、北京の訪中青年代表団、などを行ってきました。
上旬の出張での各種会議への出席とそこでのスピーチについては、先日報道もされましたが、日本政府として人権、軍縮、女性の地位向上などに取り組む姿勢と問題意識について各国からの理解を得ることができたと考えています。国連の場に行ってみて、国際社会も二国間関係だけでなく多国間の交渉の場がずいぶん広がって
いることを肌で実感しました。
ウラジオストクへは、新潟から直行便が飛んでいるにもかかわらず初めての渡航でした。近いからいつでも行けるという気持ちがあったのかもしれません。今回は約1時間半のフライトで突然ヨーロッパの世界に入るという初めての経験をしました。走っている自家用車の99%が日本車、うち9割以上が中古車で、そうした車はハンドルの位置はそのままに右の車線を走っているのが印象的でした。ウラジオストクは冷戦時代には閉ざされた港でしたが、時代は大きく変わっています。2012年のAPEC開催に向けて、ルースキー島での準備が急ピッチで進められていました。またシベリア抑留者として現地で亡くなった日本人は5万5千人といわれますが、滞在中にはアルチョムという市に建立された慰霊碑を訪ね、献花を行ってきました。
ウラジオストクからハルピンを経由して北京に入り、最後は北京から羽田に飛んだのですが、ひとつひとつのフライトは1時間から2時間、一番長いもので北京から羽田への3時間です。日本海をめぐる地域は極めて近い距離にあることを改めて実感しました。この距離感であれば、もっといろんな交流ができるのではないか、近いところにある異文化と触れないのはもったいない、と感じました。言語、文化、価値観の違いという障壁を乗り越えて、隣人として往来できる環境をつくり、地域の平和と安定の基礎をつくりたいと思います。