*************************
西村ちなみメールマガジン第213号(2009年6月1日発行)
「任期満了3ヶ月前」
※無断転用、無断転載は固くお断りします※
*************************
みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
先週、鳩山代表と麻生総理との初の党首討論が行われました。その数日前から、どういうことを討論してほしいか、どういう内容であってほしいか、などという報道がなされていましたが、たまに行なわれるからそうなるのでしょう。これからはもっと頻繁に行なわれることを期待しています。
私は傍聴応援には行けませんでしたが、与野党ともに野次が大きすぎて話が聞き取れなかったようで、党首討論では不規則発言を自粛しようとの申し合わせがなされました。野次は議場の花、などと言われますが、確かにあまりに大きすぎると議論の妨げとなります。私も悩まされたことが何度かありました。野次も兼ね合いが大切なのでしょう。
党首討論の中で麻生総理は「国民の最大の関心事は西松問題」と決め付けました。ここに、国民と総理の間の深くて大きな溝があると感じます。西松問題は、関心事の一つであることには間違いないでしょうが、最大ではないと思います。最大の関心事はおそらく、我が国が一体これからどうなるのかということであり、そのことについて両党首がどう考えているかとういことではないでしょうか。
先週成立した今年度補正予算案には、おかしなものが含まれています。「アニメの殿堂」をつくるために117億円の予算がつけられたのです。マンガやアニメは大事なサブカルチャーだと思いますが、本来、緊急な支出に限られるはずの補正予算で、この経済が厳しいという時期に、漫画家の方から「余計なおせっかい」とも言われるアニメの殿堂づくりのために、117億円をつける理由は何なのでしょうか。そうするくらいなら、もっと現下の国民生活のために予算を使うべきではないでしょうか。117億円あれば、今年4月に全廃された生活保護の母子加算をほとんど復活させることができるのです。
今週、いよいよ国会は会期末を迎えました。総理は「解散の時期は自ら判断する」と言っていましたが、任期満了まであと3ヶ月となった今、すでに時期は限られています。今なすべきことは衆議院を1日も早く解散し、国民に信を問うことです。この総選挙で、地を這うたたかいをし、必ず政権交代を実現したいと決意しています。多くの議席を失った4年前の総選挙の悔しさを抱きつつ。