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西村ちなみメールマガジン第208号(2009年4月6日発行)
「最後の異常な国会」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
北朝鮮のミサイル発射というニュースは、すでに皆さん報道などでご存知と思います。平和な海・日本海を目指していたにもかかわらず、また拉致問題の解決に向けて努力を続けている中であるにもかかわらず、北朝鮮が国際社会の訴えに耳を貸さず発射したという事実には強い憤りを感じます。発射された今となっては、今後は国連安保理でどういう議論になるのか、日本政府としてしっかり対応していくべきであることは言うまでもありません。
それにしても発射前の連日の騒ぎはいかがなものでしょう。外交面から見れば、今回の発射予告については慌てず騒がず沈黙を守ることのほうが効果的だったと確信します。マスコミが連日報道して騒ぎ立てたのには、いささか疑問をもたざるを得ませんでした。もちろん、破壊措置命令を安易に出した政府の判断も、今後検証されなければなりません。
国会では先週、衆参両院でそれぞれミサイル発射の自制を求める決議を全会一致で行いました。今週も引き続き議論を行います。
さて新年度を迎え、国会も残り会期あと2ヶ月となりました。解散の有無や延長の有無を見極めなければなりませんが、このままだと大幅延長はないのではないか、という見方が大勢です。私がこの国会でかかわっている法案はあと3本ほどあります。1本が議員立法、1本が閣法修正、1本がヒアリングの最中と、いずれも内容については未だ検討中で、早急に結論を出すことが難しいものばかりです。
1月5日から始まって会期150日、いつもの通常国会と同じ日数とはいえ、そのうち最初の3週間と4~5月の数週間の約1.5ヶ月を補正予算案の審議に取られてしまい、予算案と一般質疑と法案の審議が実質3.5ヶ月というのはあまりに短いと言わざるを得ません。審議が少しもつれれば、行なわれるのは年中行事のようになってしまった衆議院の3分の2の再議決。衆参逆転国会を打開する方策を、最後まで麻生内閣も打ち出すことができなかったわけです。
異常な国会運営はこれで4年になるわけですが、本当に今回で最後にしたいと思います。政治資金規正法の改正もしっかり行い、総選挙準備に向けて体制をつくって、政権選択総選挙に向かっていく決意です。