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西村ちなみメールマガジン第201号(2009年1月26日発行)
「国家観」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
今日は月曜日ですが、衆議院本会議が開かれています。定額給付金を第2次補正予算案から削除した野党の修正案は今日参議院で可決され衆議院に回付されてきましたが否決され、憲法の規定により両院協議会が設置されました。今後、この協議がどう展開するか、期待しながら待機しているところです。
さて1月も下旬になりましたが、まだ新年会のシーズンは続いています。昨日は私が住んでいる自治会の新年の集いが開催されました。引っ越してから政治活動を始めて丸10年、ご近所の方々から支えていただいているという何ともいえない感覚は、年月とともに増してきています。住みよい安心できる社会をつくって恩返しをしなければという気持ちです。
先日の党大会での小沢代表の挨拶を、先週のメルマガでも少しご紹介しましたが、実はもっと心に残ったフレーズがありました。それは「国民は家族である」というものです。これを聞いて、まず私は学生時代の論文作成を思い出しました。国家が近代化する課程で、アジアのある国の首相が強力に開発政治を進める際に、やはり「国民は家族だ」と述べたのです。しかしこれをもって代表が、国民を庇護の対象とし自由な客体と見なしていないのではないかとするのは、短絡的でしょう。なぜなら小沢代表は、国民は家族としながら、一方では国民のみなさんにおやりいただかなくてはならないことがある、それは主権者として一票を投じ、政権を自らの手で選ぶことだ、と述べているからです。
しばし、「国民は家族である」という言葉の真意と、国家観について考えました。
国家観は人それぞれだと思います。おそらく100人いれば100人が違う考えをもつでしょう。また10年前と現在とでも異なる可能性はあると思います。それぞれの国家観は、その人の体験などによるところが大きく、体験は人それぞれだからです。私自身は、一人ひとりの存在が認められ、多様性が認められる、そんな国を目指したいと考えています。そのために国会で、いろんな仕事に懸命に取り組んでいます。
直近の世論調査では「総理にふさわしい人」が誰かという問いで、小沢代表が麻生総理を約9ポイントも上回っているそうです。明確な国家像をもっているのは麻生さんより小沢さん、という事実が、浸透してきた結果と考えます。早期の衆議院解散総選挙が必要です。