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西村ちなみメールマガジン第196号(2008年12月1日発行)
「政治に対する信頼を」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
ある新聞社の行なった世論調査で、内閣支持率が急落し31%、逆に不支持率が62%になったという結果が出ました。自民党内部では、追加補正予算案を提出しないことに対して1期生議員が公然と早期提出を主張したり、反総理のグループ結成の動きがあったりと、内閣発足2ヶ月で自民党内はかなり不満などが噴出しているようです。自民党政治も末期症状と言わなければなりません。
そもそも「経済対策にはスピードが大事」と言ってきた麻生総理が、一ヶ月前に追加の補正予算の考え方をかなり具体的に発表したにもかかわらず、なぜ臨時国会の会期中にその追加補正予算案を提出しないのかが分かりません。企業の倒産件数は急増し、この年末は大変なことになるのではないかとの観測がされています。先日の党首討論では、その点についても小沢代表から質問がありましたが、追加補正予算案を出さない明確な理由を全く聞くことができませんでした。
漢字の読み間違い、人の名前や数字の間違い、場をわきまえない他者への配慮を欠いた発言。私は、麻生総理が総務大臣だった当時の2年間、総務委員会に所属していましたので、そういうことをやる政治家だということを知ってはいました。私も、委員会で他委員への答弁中に私の質問を引き合いに出されたときに名前を間違えられたこともあります。総理が外務大臣だった当時、米国のライス国務長官に公式に会った場面での第一声が「最近、お綺麗になられましたね」だったそうですが、いかがなものでしょうか。
麻生内閣の政策を見ても、小泉竹中改革路線を引きずりつつ、ばらまき型の経済対策をやるというのでは、あまりに辻褄が合いません。自公政権内の矛盾がさらに大きくなり、内閣が立ち行かなくなったとき、一体新年度予算はどうなるのか。このままでは与党政権に対する批判ばかりでなく、政治全体に対する信頼が失われるのではないかということを危惧しています。田母神前航空幕僚長の一件や国内で発生している様々な事件を見るにつけ、政治の機能不全を疑わざるを得ません。政治に対する信頼を立て直すための策を、ここは政治家全体が心して考え行動する時ではないかと思っています。
民主党としては、じっくり腰を落ち着けて議論を行なって政策を作り、来たる総選挙に向けて力を養い、その後の政権運営のプログラムをきちんと整えるべく努力していきます。