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西村ちなみメールマガジン第191号(2008年10月14日発行)
「本の表紙より中身」
※無断転用、無断転載は固くお断りします※
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
3連休はいかがお過ごしになられたでしょうか。私は相変わらず休みなく動きまわり、靴もだいぶくたびれてきましたが、元気でがんばっています。夜には本を読む時間もあり、読みかけを一気に読み終えました。最近の本はハードカバーもペーパーバックも活字も大きく、紙も厚くなっているようで、手に取ったときは大きいなと思っても、案外早く読めるようです。本がなかなか売れる時代ではないので、「読み終えた」という達成感をもたせるための工夫だとも聞きました。
麻生総理の愛読書はマンガなのだそうです。日本のマンガやアニメは海外で人気を呼び、サブカルチャーの一角を占めています。私も好きなマンガやアニメがあります。ですがしかし、麻生総理および報道などを見ていると、どうもすべてが劇画がかっているという印象のみが強く残ってしまうのです。どうでもいいことのようですが、どうしても心にひっかかります。
衆議院の解散総選挙の日程が、ずっと取り沙汰されていますが、決まりません。解散風は他ならぬ麻生総理自身が吹かせてきたものです。総理は先日発売された月刊誌で「国会の冒頭、(中略)国民に信を問おうと思う」「まず国民の審判を仰ぐのが最初の使命」と勇ましく書いておられたようですが、自民党の党内事情で解散をずるずる先延ばししています。日本の現状は短命内閣で政策をつないでやっていけるようなものではありません。抜本的に制度政策そのものを見直していくことが必要です。そのためには、総選挙で信を得ている安定政権がならないことは自明です。
もともと麻生総理が描いていたシナリオは、「俺の内閣をつくって支持率が高いところで解散」でした。今も、麻生内閣が、というより自民党が、人気をとろうと熱心なのは感じます。そのために目的も期待される効果も曖昧なおかしな政策や法律を世に送り出そうとする兆候が少なからず見えますが、それは何としても防がなければなりません。肝心なのは、本の表紙や体裁を整えるより先に、中身をどうするかという議論だと思います。
麻生内閣の「人気頼み」政局と「人気とり」政策は他山の石。私たちも心していかねばと思います。