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西村ちなみメールマガジン第185号(2008年8月11日発行)
「平和の祭典、開いたものの」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
平和の祭典、オリンピックが開幕しました。世界トップクラスのアスリートたちの真剣な競技に感動し、どれも練習の賜物なのだろうと感嘆しながら、テレビで見ては届かぬ声援を送っています。
華やかな舞台とは一転、開幕とほぼ同じころ、グルジアとロシアの間で武力紛争が起こってしまいました。かつては戦争しているところもオリンピックの間は停戦したということですが、オリンピック精神さえも忘れられたということでしょうか。グローバルな情報化が進んでいますが、本来共有されるべき情報はまだまだ限定されているということかもしれません。
グルジアへの軍事協力を行ってきたのは米軍だという話があります。米国のブッシュ大統領は任期も終わりに近づき、北京でオリンピック観戦をしていますが、その地から、ロシアを非難する声明を出したようです。
21世紀に入ったというのに続く紛争。平和の祭典もそっちのけです。かつての超大国である米国とロシアが、紛争によって問題を解決するという手法を後世に残すとしたら、大変な過ちだと思います。そもそも武力紛争によって問題は解決できないばかりか、問題をさらに複雑にし、長期化させ、解決を難しくするからです。
日本政府は即時停戦を求める声明を発表しました。紛争解決とともに、紛争を予防するためにも知恵が必要だと痛感します。今後の私のテーマの一つです。