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西村ちなみメールマガジン第184号(2008年8月4日発行)
「福田内閣の改造で何が変わるか」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
先週末の福田内閣改造、皆さんはいかがご覧になったでしょうか。マスコミ各社は世論調査で支持率が上がったとかあまり上がっていないとか、さまざま書いておりますが、私自身は今回、支持率にはあまり関心をもてません。まだ何もしていないのに顔ぶれだけで支持率を量れないと思いますし、改造して支持率が少しは上がるのが当然とも思うからです。
それにしても、なぜ今、内閣改造なのでしょうか。本来であれば、昨年安倍総理から内閣総理大臣を引き継いだ際、自分の手で組閣を行うのが筋でした。しかし1年経ち、衆議院の任期満了1年前の今日になってからの改造です。国民的人気が高いとされる麻生幹事長の就任を総理が懇願したという報道からも、総選挙を有利に行いたい、つまり解散を自らの手で行いたい、という福田総理の意思表示と受け取れます。
郵政解散・総選挙で自民党を離党し復党した2議員が、党役員や新閣僚となりました。消費者行政への傾注、道路中期計画見直しへの意欲、上げ潮論者が閣僚から消えたこと、これらは、客観的に見れば、福田総理の小泉竹中改革路線に対する決別宣言に他なりません。ですが本当に政策路線が変わるのでしょうか。そうした疑問をもって、福田総理や新閣僚の発言に注目していますが、このことについての明言はなく、むしろさらに路線は曖昧になっているようです。とてもがっかりしました。福田内閣はいったい何を目指して改造されたのか、分からなくなるばかりです。
改造よりも解散を。民主党は特別会計の見直しなど税金の無駄遣いを正すため、また広がり続ける格差を是正するため、早期の解散を求めていきます。臨時国会の開会時期は、公明党との食い違いからまだ決まっていないようですが、こちらも早い開会を求め、おそらく臨時国会で編まれるであろう補正予算の中身をしっかりチェックしていかなければと思っています。
暑い毎日が続きます。皆様ご自愛ください。