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西村ちなみメールマガジン第181号(2008年7月7日発行)
「G8会合への期待」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
今日からG8会合が始まるということを、昨日、上越新幹線のゴミ箱がまた封鎖されていることで気づかされました。昨日は新潟県母子寡婦福祉大会が長岡市であり、出席するため新幹線に乗ったところ、長岡駅も新潟駅もゴミ箱にぴっちりと蓋がされているのです。おそらく今週いっぱいは続くのではないでしょうか。
拡大会議も含めてこれまでに最多の22の国が参加して開催されるG8。日本国内では地球温暖化について議論し国際協調のもと問題解決をはかる場として認識されていますが、実際は、議論がかなり難航することが予想されています。一つには、議長国の日本がメインの課題とすえてきた地球温暖化について欧州からリーダーシップを求められている一方で、新興工業国の協力が得られていないということ。シェルパと呼ばれる首脳の個人代表が行う事前の意見調整も難航しているとされます。二つ目には、北朝鮮の核計画申告・食料問題・原油高騰・インフレ懸念などが次々と国際政治ニュースへ浮上してきたことで、地球温暖化への問題意識が薄れつつあるということ。開催初日となってはどうしようもないことですが、もう少し何とかならなかったものかと考えてしまいます。
福田総理は、サミット準備と称して各国首脳を訪問したり、その席上で日本への要請を受けると急ごしらえで「福田ビジョン」なるものを作ったりしてきました。これらが奏功するか否かを注視するには少し痛々しい感じがします。後年、このG8会合を振り返ったとき、あれが地球温暖化問題の解決に向けて各国が協力体制をつくるターニングポイントになった、と評価されることを願うのみです。