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西村ちなみメールマガジン第177号(2008年6月9日発行)
「犯罪被害の報道」
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みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
昨日、東京秋葉原において、無差別にトラックで突っ込み刺された事件。7人の方々が亡くなりました。心からご冥福をお祈りするとともに、負傷した方々の1日も早い回復を祈ります。
また残忍で凶悪な事件を起こした容疑者の徹底した調査を望みます。直前の心理状態などが慎重にかつ十分に分析されなければなりません。今後の同様な犯罪が起こることを予防するためも、中途半端で一知半解の分析ではなく、ぜひ慎重に行い、今後の予防策に生かすことが必要だと思います。
昨日、テレビの報道を見ていて違和感を覚えたことがあります。事件現場で、立ち入り禁止のロープの張られた向こうに立つ通行人の何人かが、倒れている人、救出活動を行なっている人たちに向かって、携帯電話などのカメラを向けて撮影していることでした。そうした人たちは何分かすれば事件現場から立ち去ってしまいます。しかし傷害を受けて倒れている人たち、救出活動を行なっている人たちにとっては、事件現場はまさに命をかけた、生死を分けた現場であって、数分後には立ち去ってしまう人たちのカメラに収まる理由はありません。
犯罪被害が発生するたび、何をどこまで報道するかは、これまでも多くの論争がありました。情報発信の主体が、パソコンや手の中にある携帯電話など爆発的に増えた現在、より一層のリテラシーとモラルが必要だと痛感しています。
新しい1週間が始まりました。今週は通常国会最後の週になると思います。元気にがんばってきます。