**********************************
西村ちなみメールマガジン第172号(2008年4月28日発行)
「TICAD Ⅳに向けて」
※無断転用、無断転載は固くお断りします※
**********************************
みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。
昨日の山口2区における補欠選挙では民主党の平岡秀夫さんが当選いたしました。多くの方々からよかったねと声をかけていただき、私も嬉しいです。これまで自民党の支持が多い層と言われてきた高齢者の方々からも多く投票していたいだたようで、政権交代に向けて地殻変動が起こりつつあるのを感じます。
補欠選挙の結果を受けて、明後日に与党が道路特定財源暫定税率の引き上げを行うかどうか、また後期高齢者医療制度の見直しに着手するかどうか、与野党の対応がさらに激化してこようというところです。しかし今日は部分的に一時休戦。5月28日から横浜市で開催されるTICAD Ⅳ(第4回アフリカ開発会議)に向けて、NGOと外務省と超党派議員による合同会議を開催し、意見交換を行いました。
今年のTICAD Ⅳには40数カ国が集まり、今後のアフリカ開発の方向を日本政府の議長のもとで話し合い、横浜宣言と行動計画の策定で示すものです。これに向けてNGOは2年前からNGOの会議体をつくり、外務省との話し合いなどにも望んできました。ところが開催まであと1ヶ月という段階になり、これまでの取り組みが本当に実を結ぶのかという懸念がNGOから示され、民主党では岡田克也議員が代表で私が事務局長を務めるNGO議連が中心となり、各党への呼びかけも行って、今日の会議の開催となりました。
政府が主催する国際会議であっても、NGOとの連携なくしては成立しない、ということは今や常識となりつつあります。日本ではそうしたネットワーキング・ディプロマシーへの取り組みが多少遅れてはいるものの、そうした意識は外務省の中でも広がりつつあると感じてきました。しかし今日のやりとりによって、プロセスを重視するNGO側と無事に終えることを重視する外務省側との間には、まだまだ深い溝があることを感じました。
重要なのは、そうした外務省の後ろ盾として、きちんとリーダーシップのとれる政権がなければならないということです。ある海外NGOは、昨年、日本のNGOに「来年のサミットは安倍政権ではないのでは」と語っていたそうですが、不安定で指導力のない政権とNGOが親密なパートナーシップを築けるはずもありません。やはり国際社会の中できちんと日本の存在感を示そうという明確な意志をもつ政権でなければならないでしょう。
今の福田政権は、海外NGOから果たしてどのように見られているのか。TICAD Ⅳに引き続いてG8サミットも開催されます。国際社会の中でしっかりと明確なビジョンを示せない政権であれば、替わっていただくしかありません。残り1ヶ月でTICAD IVの成功のため努力しますが、あわせて政権交代への意欲を強めているところです。