***************************** 西村ちなみメールマガジン第153号(2007年11月19日発行) 「30年の重み」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 晴れてくれるといいな、と思っていた11月15日は、雨混じりのどんより冬空でした。横田めぐみさんが拉致されてちょうど30年のこの日、地元新聞社の主催で「拉致から30年 忘れるな11・15県民集会」が開催され、私も参加してまいりました。晴れてほしかった理由は、以前、横田さんのお母様が、新潟の冬の空を見るのがつらいという趣旨のことをおっしゃっていたからです。せめて県民が、横田さんご夫妻を励ますために新潟で開く集会の日には、青い空であってほしいと願っていました。 30年。あまりにも長い時間です。突然家族から引き離し連れ去るという国家犯罪には大きな憤りを感じ、1日も早く帰国を実現したいと気持ちは焦るばかりで、依然として膠着状態を変えることができていません。帰国を待つご家族のお顔には、焦りと苛立ちと辛さが深く刻まれています。来年はこういう集会が開かれる必要がないよう、私もできる限りの力で取り組んでまいります。 今週は延長となった国会で、いよいよ民主党が提出し先週参議院で可決された「農業戸別所得補償法案」が衆議院で審議が始まります。この法案の成立に向けては大きなご期待をいただいており、これまで民主党の提案を一顧だにしなかった与党も米価の急落に対する緊急措置として民主党の考え方に近い経営安定対策を打ち出してきました。参議院での法案審議では、民主党案へのやっかみからか、批判が相次ぎましたが、今回の政策転換はお腹の中では民主党案が良いと考えていることの証左にほかなりません。与党多数の衆議院では参議院以上に苦戦を強いられることになりますが、日本の農業を市場原理から守り育て、社会政策の一環として農業農村の振興を図っていけるよう、この国会での成立を目指してまいります。 寒い1週間になりそうです。皆様どうぞ風邪などひかれませんよう。