***************************** 西村ちなみメールマガジン第133号(2007年6月4日発行) 「労働大臣新潟サミットへの期待」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ***************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 消えた年金保険料、天下りバンク。先週の衆議院はこの二つをめぐって荒れた国会となりました。責任の所在を曖昧なままにはしておけません。しかし安倍総理の焦りでしょう、重要な法案が驚くほど短い審議時間で次々と採決にかけられていきます。この通常国会で、議会運営委員会をはじめ各委員会で委員長の職権によって立てられた委員会や強行された採決は、正確に数えたわけではありませんが、数十に及ぶのではないでしょうか。ある与党の議員は議員会館のエレベーターの中でぽつりとおっしゃっていました。「ちょっとやりすぎだよな」。与党が安倍総理への忠誠心に満ち満ちているというわけではなさそうです。 さて過日、サミットにおける労働大臣会合が新潟市で開催されるということが正式決定しました。今日はそのために推進協議会の設立総会が行われ、私も出席してきました。来年5月には、新潟市でG8の労働大臣および関係者が集い、会合が開催されます。 私はこの会議に「新潟らしさ」を期待しています。北東アジア、労働力の国際移動、雇用の二極化、NGO・NPO・市民団体などとの連携、そしてホスピタリティがキーワードになるのではないでしょうか。これらを編み出して、ぜひ新潟らしい会議にと願っています。 これまで私もいくつか国際会議に参加することがありましたが、印象に残っているのは2000年にニューヨークで開催された国連世界女性会議です。新潟からも多くの女性たちが参加し、ワークショップを開催しました。社会に与えたインパクトから言えば、その5年前に北京で開催された国連世界女性会議のほうが より大きかったのでしょうが、いろいろ学ぶことの多い会議でした。 1997年に開催された地球温暖化防止のための京都会議では、世界各国のNGOが多数来日し、各国政府の代表と意見交換を行っていました。当時、そうしたNGOのメンバーは会場に入ることを許されなかったようで、入り口で警備員とやりとりしている映像を見た記憶があります。 今や多くの国際会議では、政府代表のみならずNGOがさまざまな形で関わるのは当たり前。政府代表しか参加できない会議であっても、多くの国の政府代表は、朝や夜の時間を使って自国のNGOメンバーにブリーフィング(状況説明)を行ったり、NGOからの意見や要望の聞き取りを行ったりして、会議をより有意義なものにしようという姿勢に転じています。日本政府もぜひそういう姿勢を貫いてほしいものです。 サミット(主要国首脳会議)ですから、そういう場を作ることが日程的に物理的に可能かどうかまだ分かりませんが、篠田市長も今日の設立総会の最後には「NGO・NPOとの協働」と発言されましたので、今後の企画に期待したいと思います。もちろん私としてもできる限りのお手伝いと応援をさせていただくつもりです。