************************************** 西村ちなみメールマガジン第90号(2006年7月31日発行) 「進化する街」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 今週は中国上海からメルマガをお届けします。上海は中国の経済の中心。もちろん租界の時代からのこともありますが、改革開放路線へと大胆に舵を切った中国が、1990年代から外資を呼び込む中核として上海の黄浦江の東側、浦東(プドン)区を大規模開発した結果、アジアでも屈指の高層ビル群が出現しました。市街地は、古さと新しさ、洋の東と西、さまざまなものが交錯しています。時間に追い越されることはないとは思いますが、進化する街が人間の知力や体力を引っ張っているようにも見える街です。 今日は、中国が国際ハブ港とすべく強気で建設中の洋山深水港を視察しました。郊外を一時間ほど走ると、浦東区の次の開発地とされるナンフィ区に入ります。ここの臨港新城は、2010年の上海万博めざして第二期工事中。そこから海上に架けられた全長32.5キロの橋を渡って行くと、小さな島をつなげて造成された洋上の港に出ます。水深があり、大型化や高速化の進む船の出入りが可能とされています。しかし水の流れが速く、長江(揚子江)河口に近いからなのか海水はかなりの部分が土砂を多く含んだコーヒー色、土砂がすぐに堆積してしまうようです。そのため、実は大型船の停泊が楽ではなく、また浚渫(しゅんせつ)を絶えず行なわなければならないなどの問題があると港の専門家から伺いました。現在も第二期工事がすすめられている洋山港ですが、展望台はしっかり整備されており、そこから港を一望できました。 滞在中、上海市内では、子どもたちが博物館や本屋で食い入るように知識と夢を拾おうとする姿にも遭遇しました。上海は、中国は、アジアは、世界は、これからどうなるのか。もう少し滞在してフィールドを歩いてみたくなります。 今晩はジェトロ上海センターにいる大学時代の先輩に会い、懐かしい話だけでなく上海の現況について話を伺う予定で楽しみです。明朝の飛行機で帰郷します。それではまた新潟でお会いしましょう。