************************************** 西村ちなみメールマガジン第81号(2006年5月29日発行) 「武力紛争、本質的には」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村ちなみです。 先週土曜日に開催された「智水会」総会では、大勢の方々からご参加いただき、本当にありがとうございました。当日配布した袋の中に、この1年間で発行したメールマガジンをまとめた冊子を入れさせていただきました。駄文を書き連ね、先週で80号を迎えました。今後ともがんばって書きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 先週24日、独立から4年がたった東ティモールで、再び武力衝突が発生しました。首都ディリから避難する人も多く、周辺国から治安維持のため近隣国から軍隊の派遣も受けているのですが、今日現在、鎮圧化の方向に向かっているというニュースはありません。顔をゆがめて逃げまどう子どもたちの姿が報道され、胸が締め付けられる思いがしました。まずは武力の引き離しが一刻も早くなされなければなりません。 武力紛争の原因は、表面的には民族間紛争であったり同族による内紛であったり、政治的権力をめぐるものであることが多いのですが、本質的には、貧困など経済的な困難さが底辺にあると私は考えています。しかもその格差たるや、グローバル化や情報化が進んでいなかった時代とは異なり、急速に一体化が進む現代の地球上での経済格差です。まさに未曾有のものといえるでしょう。 先週27日、ジャワ島で大規模地震が発生しました。被害者の数は数千人、これからも増えていくことが、残念ながら、予想されるという報道です。家族と家と生業を失って途方に暮れる人たちのことを思うと、言葉も出ません。 そうした被災地や紛争に苦しんでいる人たちを見捨ててはいない。そのメッセージを、私たちからも発信していきたいと思います。今すぐできることは限られているかもしれませんが、明日以降、できることがあるかもしれません。同じ地球の上に暮らす同時代人として、不幸な人をつくらない、増やさない、そのために活動していきたいと思います。