************************************** 西村ちなみメールマガジン第55号(2005年11月21日発行) 「外交の季節」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村智奈美です。 飯豊の山々に雪が降り、澄み切った空にくっきりと稜線が浮かび上がっています。いよいよ新潟にも本格的な冬の訪れが目前。どうぞ皆様お風邪など召さないよう、体調には十分お気をつけください。 国会閉会中の現在、日本は外交の季節を迎えています。先週は日米首脳会談、日韓首脳会談/面談、これから行われる日ロ首脳会談、このほか外相の各国との会談など、外交日程が目白押しでした。これまで行われた一連の外交日程の中で、政府にとっていちばん成果があったのは日米首脳会談ではないでしょうか。ブッシュ大統領と小泉総理は京都で蜜月ぶりを示し、小泉総理は米国産牛肉の輸入再開について早くも言及、ブッシュ大統領は総理への賛辞を繰り返していました。他国との冷ややかな会談ぶりと比べると、いかに日米関係が突出しているかが良く分かります。米国のプレゼンスのみに頼ることなく地域的安全保障の構築のために、と私たちも模索してきた東アジア共同体構想ですが、ここでも政府の東アジア軽視ぶりは指摘されなければなりません。もう少し、これまで積み重ねてきた議論や、これまで取り組んできたASEANなどの国々との関係を、大切にできないものかと強く感じます。 今月12日から14日までの間、1年近く閉ざされてきた日朝協議が再開されました。この日朝協議を受けて、私が所属する拉致問題対策特別委員会では国会閉会中ですが17日に3時間の審議が行われ、私も極めて短い時間ですが質問に立ちました。あらかじめ割り当てられていた時間は15分、しかし前からの質問者が押してきて3分ほど削られてしまいました。後戻りせず問題解決に立ち向かってほしいという強い思いをもち、なかなか議論が進展しないことに焦りや憤りを感じていましたが、それらを表すにはあまりに時間が短かったです。身のある議論を行うためにどうしたらいいのか、次の機会のためにさらに準備をしなければなりません。 およそ委員会や本会議での質問時間は、議会運営委員会や国会対策委員会、そして担当委員会の理事会で決められます。まずひとつの案件(おおよそ法案審査と一般質疑に分けられます)について、何時間の議論を行うかという総枠が決められます。その後、政党・会派別に何時間ずつ割り当てるかを、所属議員数に応じて決定し、その後、質問する議員(バッターなどと呼ばれます)の持ち時間が決められるのですが、このプロセスや割り当て時間の決定は委員長や担当理事の個性が反映されたものとなります。また関連する部門会議を定期的に開催している常任委員会であれば理事と委員との間で意思疎通は可能ですが、特定の部門会議をもたない特別委員会は、定期的に顔をあわせる機会がない分、委員会運営がより難しくなります。特別委員会がもっと重みを増すために、何かできることはないか、これからも探っていきたいと思います。