************************************** 西村ちなみメールマガジン第41号(2005年8月15日発行) 「あれから60年」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。西村智奈美です。 衆議院が解散されてから今日で1週間です。私は、朝の街頭演説や市民の皆さんとの対話に力を注ぎ、また事務所のスタッフとボランティアのみなさんと一緒に、ポスターの作成やチラシの配布に汗を流しています。いよいよ選挙戦本番です。来週のメルマガでは、選挙戦で訴える重点項目をお伝えしたいと思います。 今日は8月15日。日本では終戦記念日として、過去の戦争と、その戦争で亡くなった方々に対して思いを馳せ、追悼する日です。そして、戦争をこの地球上からなくさなければいけないという誓いを新たにする日です。戦争は、とくに現代の戦争では、勝者も敗者もありません。女性や子ども、高齢者が、戦闘員・非戦闘員の区別なく命を落とす危険性があります。世界全体が人質にされているような、背筋の寒くなるような世界に、今の私たちは生きています。 戦後60年、世代がちょうど2回りして、戦争の記憶は少しずつ風化してきているのではないでしょうか。大きな危機感を抱きます。日本は唯一の原爆被害国ですが、その立場からもっと力強く訴えてよいはずの核廃絶の道は、未だに世界中の他の国から選択されてはいません。今、こうしている間にも、世界中のどこかで紛争は行われており、傷ついたり命を落としている人や悲しんでいる家族がいます。日本は、もっと世界に向けて明確なメッセージを発するべきではないでしょうか。 日本の外交は、北朝鮮をめぐる6者協議が休会に入ったこと、国連安保理入りが外務省の失敗で頓挫していること、イラクへの自衛隊派遣が続けられていること、中国・韓国との軋轢が解消されていないことなど、多くの問題を抱え込んでいます。戦後60年という大切な節目の年に、このような外交の失態はどうしたことでしょう。米国追随のみで北東アジアから信頼を得ることができていない小泉外交の限界を見る思いがします。 「国際社会の中で名誉ある地位を占めたいと思う」とうたわれた日本国憲法の前文。崇高な理念です。国の政治の過ちで人の命が奪われる悲劇を、二度と日本が繰り返さないためにも、私は真剣に取り組んでいく決意です。