************************************** 西村ちなみメールマガジン第15号(2005年2月14日発行) 「政治とカネをめぐる問題」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村智奈美です。 先週の衆議院予算委員会で行われた、政治とカネの問題をめぐる集中審議。テレビなどでごらんになった方もいらっしゃると思います。与野党間の議員運営委員会理事懇談会で、予算委員会での集中審議を1日だけ行うことで合意し、ようやく実現にこぎつけたものでした。 朝から始まった審議は、自民党議員からの質問でスタートしました。この議員は、民主党の2議員について政治とカネの問題を作り上げ、それについて自分の持ち時間をつかって、一方的にまくしたてたのです。何が不正なのか、どうして不正なのか、まったく語らないまま、不正だ不正だといい続ける、奇妙な質問風景でした。 政治とカネは、古くて新しい問題です。多くの問題が明らかになるたびに法の改正が行われてきましたが、どれも不十分なものだったのでしょう。問題発生は後を絶ちません。しかもその額は一般社会とはあまりにかけ離れたもので、どこか現実離れしているように感じられてならないのです。 「政治には金がかかる」とは、国会周辺でもよく耳にする言葉です。確かに、市民の皆さんと対話をしたり、議員として活動したことを市民の皆さんに知っていただくために広報活動をしたり、政策立案のための調査活動をしたり…など、議員としての活動をしていくうえではある程度の費用がかかります。この点においては、「政治には金がかかる」ということができるでしょう。しかし時々私は考えるのです。「政治に金がかかる」という言葉が、旧い政治を続けていくための免罪符として使われることもあるのではないか?と。むしろ私は、「金のかからない政治」をつくるために努力することが必要なのだと思います。 私の後援会「智水会」では、会員の皆さんから、一口3000円という会費をいただいています。県議の頃からこの金額は変わっていません。お一人お一人から、たいへん貴重なご厚志をいただいて会の活動は成り立っています。使わせていただくにはあまりにもったいないという気持ちですが、いただいた貴重なお金だからこそ、事務所スタッフと細心の注意で大切に使わせていただいております。 なぜこういうふうに思うことができているかといえば、それは、会費や寄付を寄せてくださった方々のお顔が「見える」からだろうと思うのです。会費は暦年でお願いしておりますので、新潟でいえば冬、寒くなる時期に、会費納入のお願いと振込用紙が送付されることになります。寒い時期にわざわざ郵便局へ行くなどして会費を納めてくださる方々の足音が聞こえるといっても言いすぎではないかもしれません。お金に色がついているといったらおかしな言い方かもしれませんが、そうやっていただくお金の色は、雪のように真っ白のような気がするのです。 国会での政治とカネをめぐる議論は、まだまだ続きそうです。