************************************** 西村ちなみメールマガジン第9号(2005年1月5日発行) 「今年もよろしくおねがいいたします」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさま新年あけましておめでとうございます。衆議院議員の西村智奈美です。昨年の新潟は夏の参議院選挙後の水害、秋の知事選挙後の地震と、自然災害に見舞われた年でした。今年は復興元年、そして新潟市にとっては近隣市町村との合併で新しい新潟のあり方を作り上げるスタートの年です。知恵を結集しつつ工夫をこらしてがんばります。また今年も政権交代に向けてトップギアで走り続けます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 さて昨年はメールマガジンを刊行したものの、生来の筆不精のためかなり不定期な発行を続けてまいりました。今年は心機一転、毎週月曜日の発行(月曜日が休日のときは火曜日)を皆さんにお約束いたします。どうぞご期待ください。また質問などもお寄せいただければ幸いです。 私は今年も民主党でネクスト副大臣(男女共同参画担当)および男女共同参画政策調査会の事務局長をつとめることになりました。これから21世紀の国際社会で日本が発展を続けるために、基本法で「最重要課題」と位置付けられている男女共同参画社会の実現が求められています。政府においても内閣府の中に「男女共同参画局」が設置されており、官房長官が担当大臣として任にあたっているところです。民主党では、いわゆる「政策系」の調査会と「運動系」の委員会とが設置されており、それぞれ連携しながら取り組みをすすめています。私は「政策系」の事務局長と、「運動系」の副委員長を務めています。「政策系」の会長は小宮山洋子衆議院議員、「運動系」の委員長は水島広子衆議院議員で、ともに良い関係で仕事をさせていただいています。 昨年の12月の上旬、「運動系」の男女共同参画委員会の調査旅行で韓国へ行ってまいりました。慌ただしく出発したのは前号のメールマガジンからご賢察いただいたとおりです。ここ数年、韓国では選挙や政党に関する法律が次々と改正され、女性国会議員が飛躍的に増加しました。その謎を探るため、たいへんな強行スケジュールでしたが、10名の議員と党職員とで見てまいりました。 現地では、政府の女性部(日本で言えば女性省)、国会の女性委員会(常任)、政党ではウリ党・ハンナラ党・民主労働党など、そして学術では梨花女子大学という女性学の国際的な拠点で、それぞれトップの方とお会いし、意見交換してきました。儒教社会の影響が強く残ると思われる韓国で、パワフルに活動する女性の皆さんや女性政策の必要性を静かに語る男性に数多くお会いすることができ、私たちはたいへん触発されました。 韓国では合計特殊出生率が低迷を続けています。ITなどを積極的に活用して経済活性化をはかっていますが、アジア通貨危機の記憶はまだ生々しいものがあるようです。「韓流」ブームで国内事情を見落としそうになりますが、韓国の経済はまだまだ本調子ではないのです。そうした中で、女性の人材活用が必要だという合意形成がなされました。女性運動団体などの強力な後押しもあったためでしょう、比例区の拘束式候補者リストの奇数順位には女性を載せる法律改正が 2002年に行われました。今、韓国では女性政策を語らない議員は、男性女性を問わず選挙で不利になると言われているそうです。 韓国のこうした政策的な動きの特徴は、一言で言えば「スピード」に尽きると思います。日本では政策である程度の方向性が出ても、それが動きはじめる、法律ができて本当に取り組みが進む、という段階に移るまではかなり時間がかかるように思われます。万全の体制を整えて、問題が起きたときにもどう対応するかきちんと細かなところまで議論してからでないと、物事は始まらないのです。ところが韓国は違いました。韓国では、方向が決まったら一瀉千里で進み、問題が起きたところで対応を考えるという前提でスタートする、大胆に言えばそういうスタイルなのではないでしょうか。 こうした政策への取り組み姿勢の違いは、ものの考え方から生じるのでしょう。どちらが良いか、どちらが優れているか、これは一言で言えるものではないと思います。しかし、激動の時代が必要としているのは、やはり、スピードある決断と実行なのではないでしょうか。韓国を見てきて、あらためて私は日本で鋭い時代感覚と危機感が欠如していることを、まざまざと見せ付けられたのでした。このままでは日本はどうなってしまうのか。古い政治を惰性で続けていては、将来は切り開けないのではないか。久しぶりに海外から日本を見て、あらためて政権交代の必要性を痛切に感じました。 毎週月曜日朝の定例街頭国政報告は、今年も続けてまいります。4日は火曜日ですが、年頭のご挨拶を兼ねて朝7:45から東大通交差点前で元気にマイクを握ってまいりました。今年もがんばります。どうぞみなさまにとっても健康な良い年でありますように。またお会いしましょう。