************************************** 西村ちなみメールマガジン第7号(2004年11月18日発行) 「新潟県中越地震」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちは。衆議院議員の西村智奈美です。 冒頭、新潟県中越地震で被災された皆様、ご友人やご親戚などが被災された皆様、心からお見舞いを申し上げます。またお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りするとともに、ご遺族の方へ心からお悔やみを申し上げます。 被災地面積の広大さ、農林水産業への打撃の大きさ、雪の季節が間近という切迫感、中山間地農業が曲がり角にあるという現実、いまなお余震が続いているという地震のエネルギーの大きさ。農山村型地震という新たな災害の発生です。ようやく7・13水害から復興の目途が立ち始めた新潟県に、今度は大きな地震が襲ってきました。 私も10月25日に岡田代表とともに現地へ視察に入ったのを皮切りに、現地視察や避難所激励や救援物資運搬ボランティアのため数日を被災地で過ごしてまいりました。到底すべての被災現場を回り、避難されている皆さんのお声をすべて聞いたわけではありませんが、現地に行くたびに、胸に詰まるものがあります。人情あふれる山間の村の人々がなぜ住む家を後にして避難所生活をしなければならないのか。なぜあの美しい棚田が見る影もなく崩れてしまわなければならないのか。そしてなぜ、亡くなる人が後を絶たないのか。心の中に、悲しみが積み重なっていきます。 私は今月、総務委員会と農林水産委員会とで、短い時間でしたが地震関連の質問を行いました。2回の質疑を経て、地方対中央、財務省対その他の省庁、という図式が、今回の地震でも出来上がりつつあることを、肌で感じています。阪神・淡路大震災のときとは異なるタイプの震災、それを何としても復旧・復興するのだという前向きで力強い姿勢が、いまの永田町・霞ヶ関には感じられません。 大袈裟な言い方かもしれませんが、新潟の日本の、美しい原風景・心の故郷を、将来にわたって残すことができるかどうか、まさにここが正念場です。私は、森林に親しみを感じる人が9割にものぼるという実態、農山村で休暇を過ごしたいというニーズが都市住民を中心に増加しているという実態からしても、魚沼産コシヒカリ、錦鯉、闘牛、きのこなどの特産品をもつ被災地を復興することは、日本全体としても必要なことだと思っています。そのときには今まであったものをそっくりそのまま復旧するのではなく、新しい発想での復旧・復興策が必要になるでしょう。お金をかけるだけでなく、知恵を出さなくてはなりません。 私はいま、激甚法など従来ある法律の枠組みの中で、復旧復興のためカバーできるものと、できないものの仕分け作業を行っています。まだ被害実態の全容が明らかになっていない中で、暗闇を手探りで進むようなものですが、法制局や県などいろんなところの知恵と力をお借りしながら、立法府としての役割を追求していくつもりです。 昨年11月9日の第43回総選挙の投開票日から1年目の日は、こうして、地震関連で質問の準備をする中で慌ただしく迎えました。夜遅くに当選が決まり、お祝いのクス玉が割れずに天井から落ちてきたのがテレビの中継で映し出されたことを、今でも苦笑とともに思い出しています。あれから1年。国会で発言の場を与えていただき、おかげさまで元気に活動してくることができました。これからも初心を忘れず着実に前進していきたいと考えています。 末筆になりましたが、知事選ではいろいろとご協力いただき、ありがとうございました。30万近くの皆さんからご支援いただきましたが、結果につなげることができませんでした。私の力不足をお詫び申し上げます。 次号は、民主党ネクスト男女共同参画担当副大臣としての活動などについて、ご報告したいと思っています。またお会いできる時を楽しみにしています。