************************************** 西村ちなみメールマガジン第5号(2004年8月2日発行) 「7・13水害」 ※無断転用、無断転載は固くお断りします※ ************************************** みなさんこんにちわ。ご無沙汰しておりました、衆議院議員の西村智奈美です。 遅れましたが、参議院選挙では大きなご支援いただき、本当にありがとうございました。新潟市内では民主党に対して96,856票をいただき、民主党に対する期待を改めて痛感いたしました。これからが本当の意味でのたたかいです。これからもがんばってまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます。 7月13日、新潟県中越地方を未曾有の集中豪雨が襲いました。亡くなった方は15人、全壊半壊含め浸水などの被害にあった家屋はおよそ2万6千世帯、田畑も泥流に襲われ土砂災害も多発、弱体化していた地域経済を直撃するという、本当に悲惨な状況です。 私は7月16日に民主党本部の現地調査団に参加して三条市、中之島町を訪れました。堤防が破堤している箇所、泥が流れ込んだ宅地、被災者の皆さんが肩を寄せ合って暮らす避難所などをつぶさに拝見し、1日も早い復旧支援と再発防止のために働くことを決意しました。 被災お見舞いや政府への要望活動などが一段落したところで、私は、一人の市民として復旧支援活動に参加することにしました。私の友人たちが現地ボランティア受け入れなどに災害直後から取り組み、その情報を被災直後からメーリングリストなどで提供してくれていたのです。 まずは民主党新潟県第1区総支部でタオルなどを集め、現地へ届けるという活動を、民主党メンバーの皆さんの力を借りて行いました。次に、現地での災害復旧ボランティアとして現地で復旧のお手伝いです。私の事務所と第1区総支部で声をかけあい、私のホームページサイトでも募集をして、18、19日の両日、のべ20人の仲間とともに現地で泥出しなどの作業に汗を流してまいりました。 この水害の復旧作業は、泥とのたたかいといっても過言ではありません。ものすごい匂いを放つ、重たい泥。そして1軒につき2トントラックで2台分はあろうかと思われる家財道具・家電製品が、ゴミとなって、道路に所狭しと積み上げられていきます。日常生活だったらきちんと行うゴミの分別も、正直言ってやっている余裕がありません。衛生的なことなども一切考える余地なし。被災直後の人間の心理とはどのようなものなのか、ほんの少しですが感じることができたような気がします。 さて、こうしたなか、国会閉会中ではありましたが、7月29日に、衆議院災害対策特別委員会が開催されました。私はその委員会の委員ではなかったのですが、視察にも行った県内の議員ということで、質問時間を40分いただき、4区の菊田真紀子さんと質問内容を分担して、菊田さんがおもに復旧支援、私がそのほかで災害防止策や新たな防災体制について質問することになりました。 私は、今回の集中豪雨が生んだ大きな犠牲と被害は、人知によって軽減できたのではないかと考えています。そういう立場から、堤防管理や情報提供や避難所のあり方等について質問しました。災害時の情報提供のあり方については、行政が可能な限り多様な情報提供の方法を整えて、住民が選択できるようにする、そういう体制を整える必要性について私が質問したのですが、井上大臣は以下のように答えました。 『「それはそのとおりだと思います。いろいろな通信手段が今発達しておりますから、そういうものの利用も含めまして考えていくべき・・・(中略)・・・同時に言われますのは、住民の方も、言われましても、いや、災害というのはすぐには来ないよ、水はすぐには来ないよというようなそういう油断もあったんじゃないかというようなことを言われる方もありまして、これは一般論ではありますが・・・(後略)」。 (速記録未定稿より)』 私は唖然としました。少なくとも防災担当大臣の口から、一般論としてという断りを入れながらも、避難勧告などの情報提供については住民の受け止め方に問題があるのだという、そのような趣旨のことをおっしゃったことについては、信じられないという思いです。 振り返ってみれば、この大臣は、長崎県佐世保市での小学生の殺害事件の際「元気な女性が多くなってきた」など、問題発言で物議をかもしてきた方でした。なぜこうした方が、大臣の職に、それも防災担当大臣という職に、今もあり続けていて、なぜ政権内からは何の問題意識も聞かれないのでしょうか。ただただ政権にしがみついていたいという与党の意識がこういうところからも透けて見えてならないのです。 理事会でこの発言の削除を求めていただくことになりました。地味ですが、ひとつひとつの積み重ねです。 今日は臨時国会の2日目。またがんばります。