出産のためお休みをいただいていましたが、20日遅れで今日から第193国会に応召し、議員活動を再開しました。産前のお休みは結局2週間ほどでしたが、産後のお休み期間は民間の現行制度8週間を目安とさせていただきました。議員会館にベビーベッドを入れており、部屋に子どもを連れてくることも増えると思います。出産を経て、子育ての楽しみとともに、あらためて子ども・子育てに向けられる資源の乏しさを痛感し、また国会を1か月ほど休む中で多視点から国政を見ることができ、今こそ子どもたちの未来のためにたたかわねばと腹をくくり直しました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
さて今まさにこの国の岐路にある中での国会です。赤字国債を発行してまで組んだわりには緊急性の低い補正予算はすでに成立しました。文科省の天下り問題、トランプ大統領時代の外交、3度廃案になっているにもかかわらず名前と見せ方を変えただけの共謀罪、働く人の問題解決にはつながらない働き方改革など、「結果がすべて」という安倍総理が、結果の出ていないことを隠すための逃げや目くらましを乱発しています。
言うべきことを言い、誰にとっても、どの子どもたちにとっても、よりよい未来をつくるために、今国会もがんばります。
行動日誌
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第193国会に応召しました
2017年新春挨拶
どこに向かう、年金と世界
出産予定日まであと一週間ほどとなりました。本会議は産前休暇(衆議院規則で言うと出産休暇)をいただいていますが、ご要請などには対応いたしておりますので、何かございましたら事務所にお申し付けください。
年金カット法案が厚生労働委員会で強行採決され、衆議院本会議でも採決されようとしています。聞けば委員会では動議が出されて採決されたとのこと、私が厚生労働委員会で筆頭理事をつとめていたときにはなかったことであり、自民党国対がいかに稚拙で焦っているかがよく分かります。
「年金100年安心プラン」と自民・公明両党が制度改革を強行してから12年。見通しが甘く、5年ごと2年前の財政検証でも「所得代替率がもつかもたないか分からない」ような分析しか明らかにしていなかった責任については何の言及もないまま、今度は将来世代のためと新しい言い訳をしながら、物価スライドのみならず賃金によるスライドもかけていくということです。弥縫策と言わずして何と呼んだらいいのでしょうか。これで本当に、現役世代と将来世代からの年金に対する信頼が回復できるとでも考えているのでしょうか。受給者の暮らし、経済への影響とりわけ安倍政権にとって重要なはずの「アベノミクス」の成否を考えても、とても得策とは思えません。
さてトランプ次期大統領の勝利となった米国大統領選挙から3週間。大方の予測を裏切ったということもあり、世界中に与えたショックは大きかったわけですが、時間がたってくると、ますますその意味は深いと感じます。差別意識は人の心の中に宿るもので、それを表出させるかどうか、行動に移すかどうか、それらを社会でどう取り扱うかは規範とルールによって決められるもの。誰もが生きやすい社会とするためには、差別はよくないとするルールが必要なのだと立法府にいる私は思います。
ところが「トランプ旋風」は、差別することは許されるのだという空気を生み出した。米国内、ヨーロッパ全体のみならず、世界でこれから起きるかもしれないことを考えると、少し暗い気分になります。でも米国全土の得票数でいえばヒラリークリントン候補の方が上回っていたことが、多少の救いかもしれません。
変化の時代
日々、いろんなことが進んでいきます。日本も世界もいろんな意味で変化の時代です。
国会では、憲法審査会・年金カット法案・参議院TPP特別委員会で議論がスタートしました。また南スーダンでの自衛隊に新たな任務が見切り発車的に付与され、米国、韓国でも政局は大きく動き、市民による大規模なデモが発生しています。民主主義が制度疲労を起こしているのか、グローバル化が政治に求めるものを変えてきたのか…背景を考え始めるときりがありません。
自民党総裁の任期がいつの間にか延長されることになったそうです。他党のことなので口出しするつもりはありませんが、与党自民党の総裁イコール内閣総理大臣であるとすればやはり黙っているわけにはいきません。権力者が自分に都合よく制度を変えてしまうのはいかがなものでしょうか。
日々の活動をじっくりと
体力的な制約があって時間の短縮はできませんが、その分、じっくりと一つ一つの課題に向き合えるようになっているかもしれません。忙しさのあまり、なかなか取り組めなかった在外投票推進議員連盟などの再興や閉会中に休んでいたLGBT議連立法チームの活動も、この時期に前に進めます。国政は、TPPを急ぎ、パリ協定を後回しとし、核兵器禁止条約締結に反対するという、外交のちぐはぐさが目立ちます。「結党以来、強行採決は考えたこともない」と数日前に答弁したばかりの安倍総理の眼前で強行採決は行われました。これにおかしいという声がどうして自民党内から出てこないのか。本当に不思議です。
年金減額法案の審議が始まりました。マクロ経済スライドだけでは物足りず、とにかく何か理由を見つけて現在と将来の受給額を減らそうという意図がありありです。政府与党に都合のよい試算が示されただけで、どうやってこの審議を乗り切ろうかと最初から出口を探そうとしているかのような説明です。年金の最低保証機能をどうするのかを本来議論しなければならないはずなのですが。
パリ協定とTPPと核兵器廃絶
ようやく衆議院本会議で2020年からの地球温暖化対策を定めたパリ協定の審議が始まりました。私たちは、他国が締結を決めて発効が確実なこのパリ協定の締結国会合に日本も参加できるよう早期に国会での承認手続きを進めるべき、と主張してきましたが、政府は来年の通常国会で承認を求めたいなどと先送りする答弁をしてきました。聞けば、自民党の部会が反対してきたとのことです。結局、日本の参加を待たずにパリ協定は発効。政府も慌てて審議を求めてきましたが、締結国会合という主要国が乗ったバスは発車した後となりました。
他方、TPPは米国大統領候補が消極的な発言をするなど発効する見込みは立っていませんし、国会での論戦はまだ入り口の段階と思いますが、こちらのほうは政府も与党も承認を急いでいるようです。その理由について総理は、日本が承認することで国際社会の発効に向けた気運を高めていきたい、と答弁しています。こちらは一人だけ早くバスに乗って、来るかどうかも分からない他の乗客を待とうということらしいです。
そして国連の委員会で採択された核兵器禁止条約の制定をめざす決議案。昨年5年に一度の再検討会合が開催されたNPTでも議論が不調に終わったなか、別の法的枠組みへの期待感は高まっていたと思います。そこで提案されたものでしたが、日本政府はこれに反対しました。他の選択肢があったのではないか。与党の関係者が何の苦悩の色も見せず反対と言い切っている姿勢には大いに疑問を感じます。必ず乗ると確信されていた新型バスに乗らず、古いバスを自ら運転して行ってしまった日本。
総じて、今の政権与党の外交は何かおかしい。課題によって対応が異なることもあるでしょうが、何が本筋で、何を日本が国際社会のなかで追及していくべきかを、全く見失っているとしか思えません。これも、長期政権になりつつあることの弊害、政権のおごりや慢心の現れといえるでしょう。
ご報告
しばらく行動日誌の更新ができず申し訳ありませんでした。皆様いかがお過ごしでしょうか。
きょうはまずご報告です。私こと、12月上旬に出産する予定となりました。現在妊娠9か月です。超高齢妊婦ということでこれまで少し心配な状況もあったため、ご報告が遅くなってしまったことをお詫びします。仕事は引き続き全力で取り組みつつ、囁かれている冬の衆議院解散総選挙と産前産後が重なるのではと懸念しておりますが、そうなったら、これまで以上に皆様のお力をおかりせねばなりません。その際は、どうか、よろしくお願いいたします。
さて192臨時国会は、またもや政府与党の驕りがあらわれてきました。身内のパーティーで金額白紙の領収書を発行しあっていたことをさしたる問題とせず、大したことないと党内の通知のみで問題に蓋をしたのには本当に驚きました。またTPPに関連して農水大臣が強行採決をほのめかす発言をしたことには与党からも苦言が呈されましたが、ああいう発言をぺろっとしてしまうことが私は今のおごっている自民党体質そのものだと思います。また、予算委員会で質問されて答えに窮する防衛大臣や、こなれすぎてしまったためか憲法などの大事な問題から逃げまくっている安倍総理の姿には、信念のなさを感じます。
新潟県知事選挙は16日に投開票が行われ、米山新知事が誕生しました。私は身体の事情をご理解いただいてどなたかの応援のため街頭演説などに立つことはしませんでしたが、民進党で同志の米山候補には応援メッセージを送らせていただきました。この間、民進党新潟県連に対していただいたご批判は私も十分承知しており、きわめて分かりにくい状況となってしまったことには、所属の国会議員の一人として深くお詫び申し上げます。米山知事には、自民党公明党が圧倒的多数を占める県議会で大変でしょうが、持ち前の明るさと柔軟性で県民のための仕事にまい進してくださるよう期待しています。
第192国会が開会
昨日から秋の臨時国会、第192国会が開会しました。参院選後に行われる初の国会では、政府与党が不必要に急ぐTPP国会承認や安保法制1年後の南スーダンへの自衛隊派遣、憲法、皇室典範、年金、働き方など、多くの重要課題が議論されることが予想されます。衆参ともに3分の2が与党議席という厳しい状況ですが、気を引き締めて対応していきます。
初日の本会議における安倍総理の所信表明演説の途中では、異様な光景がありました。自民党国対役員が議員席を回って議員に何か指示を出していると思って見ていたら、安倍総理が「海保・警察・自衛隊にこの場で心から敬意を表そうではありませんか」と言って手を動かしたのに合わせて、自民党議員が一斉に立ちあがり拍手を始めたのです。総理も閣僚も檀上から拍手…。同僚議員が「全体主義ってこうやって生み出されていくのかな」とつぶやいていましたが、当然のことながら議長からも注意されていましたし、議会として本当に存在意義が問われる行為だと思います。
週末は森ゆうこ参議院議員の選挙報告会に出席し、お祝いと激励の言葉を述べさせていただきました。また1995年に北京で開催された世界女性会議を契機に新潟で結成された地域コーカス、北京JAC・新潟の20周年記念シンポジウムと交流会に出席し、県内外からの多彩なお顔に久しぶりに会うことができました。県議時代は県条例制定に向けた連携と県議会における修正、プランの策定、ニューヨークで開催された世界女性会議へのワークショップ参加など、皆さんと一緒に活動した思い出がたくさん。今後も「地域」を主眼に活動していかれるよう期待しています。
NPO法人による質問回数・質問時間・議員立法数・質問主意書数などを勘案したランキングで、今年の通常国会における「三ツ星国会議員」として表彰され、本日、表彰盾が届きました。
代表選と知事選は
15日の民進党臨時党大会で、蓮舫新代表が選出されました。新代表のもつ発信力に期待が集まった結果と思います。今後の党運営や国会対応は難しいことも予想されますが、同じ女性議員の一人として応援していきたいですし、蓮舫代表一人に任せきりにするのではなく党全体で支えていくことが重要だと思います。
県知事選挙について。この間、県知事選挙の候補者擁立に私なりに取り組んできましたが、たいへん残念ながら成立せず。県民の皆さんに選択肢をお示しできなかったということは本当に無念の思いです。17日の県連常任幹事会で代表からの提案により自主投票とすることが決まりました。今後、新潟県の国会議員として、県政にどう関わっていったらいいのかを引き続き真剣に考えて行動していきます。
チャリティコンサートと知事選挙
横田めぐみさんが北朝鮮により拉致されて39年になろうとしています。今年も同級生の皆さんが呼びかけて早期の再会を誓うチャリティコンサートが開催され、私も参加し、同級生の皆さんによる合唱「翼をください」も一緒に歌わせていただきました。とても感動的でしたが、相変わらず「帰国」という結果を出せていない状況に申し訳なく思います。先日は北朝鮮による5度目の核実験が強行され、唯一の戦争被爆国としても許せない事態となっています。打開の糸口をもとめて、あらゆる方策を探っていかなければなりません。
新潟県知事選挙については昨夕、何度目かの県連対策委員会が開催され、県連として候補者の擁立を断念することになりました。私もこの間、できる限りの努力をしてきましたが、候補擁立には至らず、県民の皆さんに選択肢をお示しすることができませんでした。誠に残念で、申し訳なく思います。人口減少、新潟県経済などについて、すでに立候補を表明している予定者とがっぷり四つで活発な政策論争が行われることが重要と考えています。候補者を擁立し選挙戦にすることがどのくらい重要なことか、実感として知っているからこそ、何とかと思ってきたのですが…。