総選挙から1ヶ月の間があっという間に過ぎてしまいました。すでに昨日から臨時国会が始まっています。会期は24日間です。
総選挙後の第215特別国会では石破総理が決選投票の結果として首班指名されました。他方で国会の方は自民党公明党が過半数割れとなったため野党各党がいくつかの委員会の委員長を出すことができるようになりました。これまでは自民党1強のなかでの国会運営でしたが、これからは議論を行える国会へと戻すことができるかもしれません。私は法務委員会の委員長として本会議で選任されました。重要な常任委員会の委員長を務めることになり、身の引き締まる思いです。委員会のメインプレーヤーである委員の皆様が、国民のために行うさまざまな活動を、うまく進めることができるように、中立公平に進めてまいりたいと存じます。
国会では多くの新しい仲間を迎えて、活気づいています。いま国会では103万円の壁が大きな注目となっていますが、私はむしろ130万円の崖のほうが大きな問題であると考えています。103万円を引き上げれば地方自治体の税収が減ることは明らかで、国とは異なる条件下で行財政運営を強いられる地方自治体のサービス低下につながる可能性があり心配は尽きません。このあたりの財源手当てをどうするのか、絵空事ではなくきちんと示してほしいものです。
さて11月23、24日には、総選挙後初のオープンミーティングを、佐渡市、新潟市でそれぞれ2会場ずつ、計4会場で開催させていただきました。当日、会場にてご発言いただいたご意見やご質問を要点のみですが下記にご紹介します。
佐渡会場
・佐渡市の医療体制は危機的状況。産科、精神科で入院できなくなる。厚生労働委員会に所属してほしかったが、これからも取り組んでほしい。
・野党が提出した議員立法案がなぜ審議・採決されないかの理由が分かった。ポピュリズム、自分さえよければそれでいいという考えではなく、全体のことを考えてほしい。農家への戸別所得保障も行ってほしい。
・老人の居場所が民間委託となり、サービスが低下している。
・国をどうするかという大きな方向性を示してほしい。
・18歳の高校生だが、せめて国立大学は無償化してほしい。103万円の壁の説明のとき学生アルバイトの話が出てくるのはいかがか。フリーランスが大変なのでインボイスは廃止してほしい。在外投票はインターネット投票を行うべき。
・佐渡島内の病院の実情を知ってほしい。
・原発ゼロを実現してほしい。
・医療問題、航空路がないこと、拉致問題。政治の力で何とかできないか。
・拉致問題を解決してほしい。
新潟会場
・ライドシェアを全面解禁してほしい。
・柏崎刈羽原発の再稼働について、立憲民主党はどう考えているのか。民意の問い方は。
・ライドシェアや白タクは問題である。
・選択的夫婦別姓や女子差別撤廃条約選択議定書批准を実行してほしい。今回の総選挙で立憲民主党の比例区得票が伸びなかったのはなぜか。野党共闘を進めてほしい。103万、106万、130万円の壁の問題。
・施設で働く介護職員の報酬は引上げとなったが、訪問介護ヘルパーは引き下げとなった。なぜか?訪問介護も引き上げるべきではないか。
・日本をどう再生して強い日本を創るか。対話と知恵が欠けている。
・CCS事業について、きちんと地元に話がされていないが、国としてどう考えているのか。
・新潟駅前からの観光をもっと活発にしてほしい。
・選択的夫婦別姓は何がいちばんの問題か。
・中国との関係は、国と国とがうまくなくても、これからの子どもたちの交流、文化交流が大事。
・税金の集め方について。法人税の徴収について。
・従業員50人の事業所で働いているが、パートの人が多く、もっと働いてもらいたくても保険料負担が重い。中小企業も前に進めるよう何等か対応策を考えてほしい。
・高校授業料の無償化、共働きで年収が超えてしまうため対象外。専門学校に通う子どももおり、なぜ年収で除外されるのか理解できない。子どもの進学先が限られており、学費も高いと予想される中で、進みたい道を選べないかもしれない。大学無償化してほしい。
・分かりやすいスローガンで訴えるべき。野党共闘についての議論はどうなっているか。
・SNSでイメージダウンになっている議員がいるのではないか。若い世代は分からないから投票に行かないと言う。
・与野党伯仲を喜んでいる。力と存在感のある野党が政権交代してほしい。夫婦別姓を実現してほしい。安保法制をひっくり返したい。
おおまかですが、以上です。今後も時期を見ながら各地で開催したいと思いますので、どうぞおこしください。