7月3日に旧優生保護法について最高裁判決がありました。旧優生保護法の違憲性と、旧優生保護法の優生手術に関する規定にかかる国会議員の立法行為は国賠訴訟法上違法と認められ、また除斥期間による損害賠償請求権の消滅については従来の判例を変更し、損害賠償請求権の行使に対して国が除斥期間の主張をすることは信義則に反し権利の濫用として許されず、原告らの国に対する損害賠償請求が認められる、と判示されました。
これまで長きに渡り裁判をたたかってこられた原告や弁護団の皆様、また強制不妊手術を受けられた皆様に、心からお詫びいたします。超党派の議員連盟では7月9日に議連総会を開き、田村会長より、判決を受けて、一時金支給法を作った議連として新たに補償に関する法整備をするPTを立ち上げること、国会決議も必要と考えること、等の話があり、その場でPT設置が確認され、私がその座長に就くことになりました。6年前、全会一致で成立した一時金支給法でも立法作業チーム座長を務め、当時としては最大限取り組んできたつもりではありましたが、判決を受けて、次の臨時国会を目指して取り組んでいくつもりです。立憲民主党としても11日に合同部会が開催され、原告・弁護団の皆様からお話を伺いました。
また、旧統一教会に1億円もの献金を強要されており、返金を求めないとしてきた念書を書かされたとして争ってきた中野容子さんも、昨日最高裁で念書は無効という判決を得、旧統一教会被害対策本部でヒアリングをしつつ今後の被害救済に向けて政府との話し合いを行いました。旧統一教会による献金勧誘の悪質性も認められるなど、本当に大きな判決でした。
都知事選挙では蓮舫さんに対してご支援くださった皆様、誠にありがとうございました。結果を重く受け止め、検証のうえ一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。
立憲民主党ジェンダー平等推進本部では、女性の政治参画をすすめ、また選択的夫婦別氏制度の導入にも取り組んでいます。8日、女性の政治参画を応援するための「全国キャラバン」のスタート集会を都内で開催しました。これからの夏、全国各地にお伺いしますので、見かけたら応援してください。また地域で集会などのご希望がありましたら相談させていただきます、お声をかけてください。昨日は、経団連ダイバーシティ推進委員長の魚谷雅彦資生堂会長CEOにお越しいただき、経団連が6月に行った選択的夫婦別姓導入を求める提言書について、お話を伺い、参加議員とともに意見交換させていただきました。イノベーションのためにもダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンが重要であること、国際社会で日本が婚姻カップルで同氏を名乗らなければならないと言うと大変驚かれること、ビジネスや研究でも氏が変わりキャリアが途切れてしまうこと、同姓か別姓かの問題ではなく強制か選択か、の問題であること、選択的夫婦別姓制度は必要不可欠であること、など、とても分かりやすいお話をいただきました。いま国政政党で導入に反対しているのは自民党だけです。法制審の答申が出てからもう30年近く、最高裁から国会での議論と判断を要請されてから8年がたっており、もう検討の時期でないことは明白です。政権交代をしたら、すぐに制度導入したい。遅れている政治のアップデートはこんなところから可能です。