先週金曜日、厚生労働委員会で、後期高齢者の医療費窓口負担を2倍にする法案が、強行採決されました。受診抑制が起きることは厚労省も認めていますが、健康への影響がどの程度かは全く語らないままです。本当に残念です。私が筆頭提出者となり提出していた対案、すなわち病気になった人の負担を増やすのではなく、高額所得の高齢者からの保険料負担を上乗せし公費を加えて現役世代の負担を減らすという法案は、参考人の方々のみならず自公議員からも評価いただいていました。
コロナ禍で、東京五輪を強行しようとする政府の姿勢にも首をひねることが多くあります。現状でさえ看護師不足、加えてワクチン接種体制を組むために医療従事者をどう確保するか自治体は頭を悩ませているにもかかわらず、組織委員会が看護師500人を募ったり、医師を無償で募集したりと、患者の命を一人でも救うことを優先すべきなのに、やっていることがどうにもおかしいです。菅総理は開催の決定権はIOCにあると原則論を繰り返すだけで国民の不安にどう具体的に応えるのかは全く語りません。なぜこんなに闇雲に突っ込もうとするのか。安倍前総理は「オールジャパンで対応すれば五輪は何とか開催できる」などとテレビ番組で発言したそうですが、根性で感染症は克服できません。ましてオリンピックがあるからとウイルスが忖度してくれるわけはありません。
日本若者協議会と立憲民主党との「日本版ユース・パーラメント2021」にパネリストの一人として参加しました。現役の学生さんたちからの政策提言は本当に刺激的で、参考にさせていただきたいものがたくさんありました。