国会では衆議院と参議院ごとに委員会の定例日というのが決まっています。これは、大臣が一人しかいないため、それぞれで開催する・しない曜日をそれぞれ決めておくというものです。また重要広範議案というものを与野党合意で指定したときには、本会議質疑に加えて委員会で総理入り質疑を行うことになっています。いずれも与野党が先例として決め、守ってきたルールです。
このところこのルールが与党により踏みにじられるケースが増えてきています。厚生労働委員会では定例日外での委員会質疑が強行されたり、総理入り質疑が飛ばされたり、というケースがありました。この国会では、法務委員会で、定例日外での質疑が行われ、総理入り質疑は行われませんでした。また本会議をたてるときは前日までの議会運営委員会で内容について合意しておくのがルールですが、参議院では28日の朝に本会議を立てるという要求が与党からあり、同日にわずか数時間の準備で入管法が審議入りとなりました。4月1日の法施行ありきで物事が動いているため、内容はどうでもいい、審議日程のルールも無視していい、という立法府の存在価値が問われる事態になっています。
今週も隙間なく動きつづけました。臨時国会の会期も残り少なくなってきましたが、来週も引き続き目いっぱいがんばります。