霞が関で長期にわたり大規模に行われていた障害者雇用の水増し。報道され公になったのは今年の夏で、野党側から早期の閉会中審査を求めてきましたが与党は拒否し、今週、ようやく衆議院厚生労働委員会で参考人質疑と集中審議を行うことで合意され、私も質問に立ちました。
障害者権利条約を批准し、国内法を整備し、障害者政策委員会などが設置されている我が国ですが、障害者雇用を率先していくべき公務部門における水増しは、霞が関に対する不信を生んでいます。検証委員会での調査・検証と、政府として取り組む今後の基本方針の策定にあたっては、当事者の参画を得ながら行うべきでした。私は検証をもう一度やりなおすべきだと思います。来年度までに4000人の障害者を採用するという基本方針を実行するために必要な「合理的配慮」は、水増しの根本原因の究明をやらなければできないと思うからです。
新たな外国人を受け入れる法案についても、質問しました。介護業に従事する多くは女性です。需要はあるにもかかわらず賃金水準は未だに伸び悩んでいます。そこに供給が増えれば、賃金水準が上がるということはこの先も見込めなくなってしまうのではないか。そうすれば女性の活躍促進はさらに遠のくことになります。
誰もが暮らしやすい社会のために、多くの方々のお声をしっかりと聴きながら、ひとつひとつできることを取り組んでいきます。