先週から今週にかけて国会は大揺れです。
近畿財務局職員の自殺、そして佐川国税庁長官の突然の辞任。お亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈りいたします。佐川長官は在職中の証人喚問に応じることなく辞任しました(昨年、籠池氏は民間人でありながら証人喚問を受けています)。しかも行政文書の改ざん問題が取り沙汰されているこの時期にです。これで幕引きなど許されません。隠ぺいしようというならとんでもないことです。
そんななか、米国と北朝鮮の首脳会談が行われることになったとのニュースです。安倍総理が慌てて「評価する」とのコメントを出したものの、前後の発言から察するに、こうした状況や背景について事前に全く聞かされていなかったのではないかと思われてなりません。
参議院の予算委員会で決裁文書が出てこないので、国会が不正常になったのが先週火曜日。与党からも政府の対応を問題視する発言が相次いでいましたが、なぜか、与党の国会対策委員会はそれらを無視し、衆議院の3委員会を強行開催しました。裁量労働制のデータ問題や野村不動産の「特別指導」問題を抱える厚生労働委員会も、強行された委員会の一つです。私たちこそ出席して真実を明らかにしたいと思っているのに、このままでは政府から出てくる情報の何を信じて議論していけばいいのか分かりません。どうしてこんな乱暴なことをするのか、全く理解に苦しみます。
すぐさま終わるはずの財務省調査は、週末をかけて、省をあげて、行っているそうです。週明けには真実に近づけるような情報が出てこなければなりません。