「あれ、女性ですよ」。自民党の2回生議員が秘書への暴言・暴行で問題になった際、閣僚の一人が言った言葉だそうです。稲田防衛大臣が「防衛省、自衛隊としても応援している」と都議選の集会で語ったとされ、行政の中立性が問題になっていますが、こちらは総理のお気に入りだからということで大目に見られるのでしょうか。
先日、新潟県女性財団の「女と男フェスティバル」に参加してきました。毎年、必ず参加しているイベントですが、今年は子どもを新潟ユニゾンプラザの保育ルームで預かっていただいて、参加しました。男性にとっての男女共同参画についての講演では、制度や法律として、長時間労働をやめ同一価値労働同一賃金をはかるなど働き方を変えること、医療・保育・教育などに社会的資源を投入すること、DVや性暴力被害をなくし被害者を救済していくこと、などが必要であるとのお話でした。同時に、地域社会の中で、女性も男性もエンパワーメントしていき、全員が少しずつ足を前に出すことが、女性の参画を進めることになる、そのことが日本社会全体の利益につながる、という趣旨のお話でした。
子どもを連れて歩いていると、特に新潟では多くの方々が子どもに声をかけてくださり、地域社会の良さがまだ残っているのを感じるとともに、保育などのサービスも公的・民間ともに利用しやすくなってきていて、よい方向の枝が伸びてきているのも感じます。しかし制度・法律・税制などはまだまだ追いついていない部分があり、「しわ寄せ」と感じられる部分が残っていることも否めません。変えていくのには困難を伴い、私自身が政府の一員であった経験からも、容易なことではないと言えます。しかし長期的に日本社会の進むべき未来像から考えても、特に政治が、男女共同参画に向けて強いリーダーシップをとっていかなければならないはずです。
口先だけの「女性の活躍促進」では何も解決しないし何も進歩しないことは明らかです。私は今回の都議選では、ぶれない女性候補者を支援しています。地方政治から変えていきましょう。