今週、いよいよ共謀罪法案の取り扱いが山場を迎えるという観測です。残り会期日程を考えると、与党が今週中に衆議院で強行的に採決を行ってくる可能性が高いのです。法務委員会では金田大臣の答弁が迷走するばかりか政府参考人の答弁も矛盾を生じるなど、そもそも無理のある法案で答弁不可能であることが明らかになりました。「テロ対策」と書いてあるのは法案のタイトルのみで条文には一言も出てきませんし、また本当にテロ対策のためならもっと手当しなければならないポイントがありますが、それらには全く対応できていません。我が国の罪刑法定主義を大きく変え、内心の自由を脅かし、監視社会となっても誰も文句も言えません。ラインやメールも監視される可能性があります。民進党は、安全対策強化のため航空保安法改正案とTOC条約に対応できないという与党の主張に真っ向から立ち向かうべく詐欺と人身売買の予備罪を設ける法案を議員立法として提出しました。
週末はまた息子と地元に戻り、さまざまな活動です。子どもと歩くと、風景も違って見えることがあります。誰にとっても安心できる社会はより弱い立場の人から見て安心できることが最重要と、改めて思います。