今週、2本の議員立法を提出しました。1本は、かねてから取り組んできた行政文書の情報公開法と公文書管理法の改正案、もう1本は、これもかねてから取り組んできた性的指向・性自認を理由とする差別解消法案(略称LGBT差別解消法案)です。
この国会で、集団的自衛権行使容認に至る内閣法制局内部の検討資料が全く公開されていない(作成していない、とすら言われています)こと、TPP交渉過程が全く明らかにされず論点すらも黒塗りにされていることなど、国民の知る権利をないがしろにするさまざまな問題が起きました。現行法すら守られていないことがまずは問題となりますが、現行法における行政文書の定義が曖昧なことから生じるとも思われることから、今国会での提出となりました。
LGBT差別解消法案は、実は超党派議員連盟でとりまとめて提出できないかと模索してきたものでした。しかし自民党が現状を全く踏まえず具体策のない法案を作成。何とか接点を見出そうと努力してきましたがこう着状態になってしまったため、少しでも議論を動かし与党を引き寄せようという考えで、私が筆頭提出者となり、野党共同提出することとしました。もちろん成立を図るため引き続き議連での議論も行っていきます。
さてG7伊勢志摩サミットですが、安倍総理官邸の独善的な議論の進め方には驚かされます。リーマンショック級の経済悪化が目前だと各国首脳に言ってもらい消費税先送りと財政出動のお墨付きを得たいために突然出された資料、すなわち国会でされてきた説明と全く異なる説明を突然各国首脳に対して行っていることに、びっくり仰天です。各国首脳も、議長国からの説明とはいえあまりに唐突でどう発言したらいいか迷ったのではないでしょうか。安倍総理は、危機感では一致した、「機動的」財政出動は構造改革とあわせて各国の事情によって行うことで一致した、と胸を張っているようですが、残念ながらそのような結果とはなっていないようです。
オバマ大統領の広島訪問、被爆者の皆さんとの懇談はとてもよかったと思います。民進党としても広島訪問をバックアップしてきました。今後の核廃絶に向けて、本気の取り組みが必要です。