今週も国会は通常どおり審議や法案採決が行われていて、私は消費者問題特別委員会で質問、年明けに発生した冷凍ビーフカツなど廃棄食品の不正流通問題と消費者庁の地方移転問題について質問しました。廃棄食品流通問題は、私は業界の構造的な問題ではと危惧しており、原因究明と再発防止策を徹底的にとる必要があると思っています。また地方移転に関しては、消費者庁が真の意味での行政改革、すなわち消費者サイドに立って行政を執り行うというパラダイムの転換をはかって2009年に発足したことを忘れてはなりません。これからも役割を発揮することが期待される一方で、なぜ他の省庁が地方移転しないのに消費者庁だけ前のめりに移転するのか、理由が不明です。
民主党はじめ野党が共同提出していた介護職員の月給を国の責任で1万円アップする法案が、自民党公明党の反対により否決されてしまいました。保育士についても民主党はじめ野党共同で月5万円の給与アップを実行する法案を提出しました。現場で働く皆さんの労働条件が安定していることが、質・量ともに充実したサービスの提供につながります。介護、保育の現場の人手不足は深刻で、賃金も全産業平均と比べて約10万円も低く、ずっと問題視してきました。社会保障と税の一体改革で取り組む予定だったメニューはもちろん実施すると同時に、この機をとらえて上乗せプラスできるよう、引き続き努力していきます。
今週はアンゴラ国会議長一行がお見えになっており、AU議員連盟との懇談会に出席しました。意見交換の中でアンゴラ国会議員の方から、日本での視察を生かし人材の力を強化して国づくりにつなげたいという発言があり、希望を実感できました。