月曜日、オランダ大使館で開催されたダイバーシティに関するシンポジウムにディスカッサントとして参加させていただきました。私自身もとても勉強になったのですが、これには同じディスカッサントとしてオランダから来日されたボリス・ディートリッヒ元議員の存在と発言が大きかったと思います。彼はゲイであることを公言して議員となり、連立与党の党首としても活躍して、オランダで同性婚法をつくる立役者となりました。今回はヒューマン・ライツ・ウォッチの一員として、教育現場におけるいじめを調査するために来日されたそうです。参加者の皆さんとのグループ討議では、日本国内でさまざまな立場からCSRや企業におけるダイバーシティ実現に関わっておられる方々、市民社会組織として多様な人々の権利を保障するために活動しておられる方々と知り合うことができました。しかも全員お若いのです。ダイバーシティは最先端に敏感な企業・経済界から始まっていることを再認識し、少人数グループの討議から出てきたさまざまなアイディアに新たなうねりを感じました。もちろん、参加者のお一人が言っておられたように、活動している領域や関心事項が異なれば、活動の手法などの違いから分断が生じてしまうこともあります。ですが、そこは連帯の力で乗り越えていけるのではないでしょうか。なお私がディスカッサントとして呼ばれた理由は、超党派のLGBT議員連盟で幹事長を務めていることと女性の労働問題に関わってきたことからだと理解しています。
さて国会です。厚生労働委員会は水曜日に理事懇談会を開催し、厚労省職員の収賄逮捕事件について内容を聴取しました。民主党厚生労働部門会議でも、収賄職員逮捕事件、自殺基本法改正案、国有財産問題、原発作業員白血病労災認定などについて週2回はヒアリングを行っています。秋の臨時国会をやらず通常国会の開会を早めるというのが報道の既定路線になりつつありますが、せめて閉会中審査は行ってもらわないと困ります。