先週16日(水)、参議院特別委員会では地方公聴会を終えて以降、急に強行的な委員会運営となり、民主党など野党からは内閣不信任決議案などを提出してきましたが、数の力の差を前にして安保法案の採決・成立を止めることはできませんでした。悔しく、怒りでいっぱいです。
某テレビ局の報道では参議院特別委員会の映像を背景に「委員長席に野党議員が押し寄せて混乱した」というナレーションがありましたが、確かに野党議員も押し寄せたものの、先に委員長席を取り囲んだのは与党議員です。意図的に言い換えているとしか思えません。またこのときの議事録には「委員長入室(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)委員長退室」としか書かれておらず、委員会の開会も宣言されていません。本当に採決は有効だったのかどうか。
19日(土)未明の参議院本会議を岡田代表が傍聴されるとのことで、私も同僚議員とともに傍聴し安保法案の採決を見届けました。こちらでは与党から動議が提出されて採決が行われ討論時間が一人15分に制限されました。斎藤隆夫の演説は1時間半だったそうです。言論の府である参議院が言論の制限をするのは自分で自分の首を絞めるようなものだと思います。
連休は新潟に戻り、お茶のみ懇談会(国政報告会)を7か所で開催しお話しさせていただきました。参加者の皆さんからは、法案は通ってしまったけれど今後どうするのか、来年の参院選に向けた戦略は、民主党の分析と野党の連携について、など、多数のご意見とご質問をいただきました。それぞれできるだけ丁寧にお答えしたつもりです。
法案が通る前と後とでは違った空気が漂っているように思えます。民主主義と平和主義と立憲主義の三つを取り戻さなくては。そう考えていたところ、23日に、私が会員第一号となっている「おらってにいがた市民エネルギー協議会」の市民発電所第一号竣工式があり、参加しました。設立から1年余りで、48キロワットの市民発電が、黒埼市民会館の屋根をお借りしてスタートしました。市民の力で何かができる。中央集権のアベノミクスで地域での暮らしが決まるのではない。あらためてそう確信できました。時代は確実に変わってきています。これからも地域発の新たな仕組みづくりに取り組んでいきます。