7月15日。衆議院特別委員会で安保法案が強行採決され、きょうの本会議で与党単独で可決、衆議院を通過しました。平和国家として歩いてきた70年の積み重ねをひっくり返し、自衛隊と国民のリスクを高めることは、女性の一人としても認められません。憲法違反の恐れ極めて大の法案を強行採決するのは、立憲主義を踏みにじる行為であり、政府と与党議員に激しい憤りを覚えます。立法府の一員として情けない限りです。本会議で岡田代表が怒りを込めて反対討論を行いました。
計約10年国会に在籍させていただきましたが、採決直前に総理が「国民の理解はすすんでいない」と承知のうえで強行採決するのは初めてでしたし、委員長が「10本の法律を1本に束ねたのはいかがなものか」と採決後に疑義を表したのも初めてでした。いったい私たちは何をベースに議論させられてきたのでしょうか。
集団的自衛権は、日本が現行憲法のもとで行使できる個別的自衛権とは決定的に異なり、今回の委員会質疑の中でも「日本に対する攻撃の意思がなくても行使できる」と答弁されています。自衛隊は専守防衛の原則のもと厳しい訓練を続けていますが、それは日本国と日本国民を守るためであって、他国の戦争に加担するためではありません。「国際平和のため」と大義名分が語られるときほど眉唾ものだということは、歴史が残した教訓です。
国会周辺では、炎天下、そして台風が接近する雨天でも、学生や「ママの会」の皆さんなどが抗議の声を上げてくださっています。日本が戦争する国になるのには黙っていられない、子どもたちの未来のために行動を起こさなければ、とお考えの皆さんと、これからも一緒に声を上げながら廃案をめざします。