補正予算が成立し、4月からの新年度政府予算案が12日にようやく提出され本会議で4大臣演説が行われ、今週から代表質問が始まりました。その中身は総額96兆円という当初予算としては過去最大で、平成27年度末には国・地方を合わせた債務残高が1035兆円になると見込まれています。平成32年度のプライマリーバランスの黒字化は程遠い状況で、早く財政再建の道筋を示さなければなりません。
16日の衆議院本会議代表質問には岡田克也代表自らが登壇しました。経済成長と格差是正、労働法制、年金、財政健全化、外交・安全保障、復興、憲法、戦後70年談話、選挙制度など、切れのよい質問で重要論点について鋭く質問されましたが、安倍総理は口を懸命に動かして答弁書を読む練習をしていて、質問は全く聞いていませんでした。こんな総理、今までいたでしょうか?
目先を変えようと農協改革にも躍起ですが、実質的には改革とは程遠い中身で、まして農家の所得を増やす策とは逆立ちしても見えません。総理と官邸は60年ぶりの改革と自画自賛していますが、すでに地域でがんばっている単協が存在するわけですから、組織をいじったところで、強い農業を作り、農家の所得を増やすことがどうやったらできるのか。疑問です。