きょうの「集団的自衛権」に関する講演会、講師と参加者の皆さんのお力により熱気あふれる会合としていただきました。
講師として慶應義塾大学名誉教授の小林節先生、民主党安全保障調査会幹事長代理の広田一参議院議員から来港いただき、会場の皆さんから熱心にお聞きいただきました。かつて自民党の勉強会でお話されていた小林節先生は、「日本の若者が軍服を来て海外で人を殺し殺される恐れがある」というのはいまや被害妄想でも何でもなく現実に起きる恐れがあるということ、解釈改憲は憲法9条が破壊されたと同時に日本の民主主義が危機にあるということ、安倍総理が言う積極的平和主義とは自分の思いを暴力を使って押し付けることであり軍国主義以外の何物でもないということ、米軍基地とおもいやり予算を提供している日本が日米安保を片務条約だと卑下する必要は全くないこと、国民投票も行わず解釈変更されたことへの怒りを決して忘れず持続して選挙で表すべきだということ、急いで閣議決定したのだから急いで法案提出すればよいものを統一自治体選挙後に先送りしているのは姑息だということなど、多岐にわたるお話をいただきました。また広田参議院議員からは政府の言う15の事例のうち集団的自衛権に関する8の事例は設定そのものが非現実的で蓋然性・切迫性が極めて低いこと、これらは別の方策で対応できること、加えて技術的にできもしない事例を平然と出していること、民主党は平成22年の防衛大綱で専守防衛に徹すると明記していること、グレーゾーンへの対応として具体的に領域警備の法整備を提案していること、朝鮮半島有事が本当に近い将来起こりうると考えているなら安倍政権は韓国との関係修復を急ぐべきということなど、防衛大臣政務官も務められた立場から説得力のあるお話をいただきました。
小林先生からは、この状況はとても危険で、変えていくためにはもういちど政権交代するしかなく、そのためには来たるべき沖縄や福島の知事選挙、統一自治体選挙はもちろん、総選挙で西村ちなみを当選させる以外にないとまでもお話いただきました。また広田参議からは、会場からの質問に答えて、民主党としてアジアビジョンをつくろうという検討も行われている、と答えていただきました。
参加者の皆さんの納得しておられるお顔の表情がとても印象的でした。ひとたび戦争になれば犠牲になるのは弱い人たちです。今回の閣議決定は、徴兵される可能性のない人たちが安全な密室で決めたことに他なりません。「この怒りを忘れるな、そして時が来たらそれを表現せよ(小林先生)」。その気持ちを持続し、これからも一人でも多くの人に訴えていきます。