ソウル市内にある西江大学校のリュウ・ソクジン先生のゼミで、2時間近くにわたり講義と対話を行う機会に恵まれ、私が外務大臣政務官として取り組んできたことを中心にお話をさせていただきました。日韓の未来志向の民間関係構築に役立てたなら幸甚です。ハングルで書かれた新潟と佐渡の観光パンフレットを新潟市から譲っていただき、参考資料にと持参したら、先生や学生の皆さんの大きな関心が集まりました。講義では、日本の安全保障政策や外交政策、私の取り組みについて、具体的で積極的な質問もいただき、あっという間に時間が過ぎました。その後、夕方は、外交官を志す学部生の皆さん(多くが女子学生)との夕食をとりながらの懇談会。西江大学校の他学部の先生方も参加してくださいました。かつて韓国といえば学生運動が華やかでしたが、現在はそうでもないようです。いまどきの学生事情を知る良い機会にもなりました。
基本的な価値観(民主主義、自由主義経済)を共有し、時間を守るなどのマナーも日韓は共通ですが、もちろん違いもあります。しかしその違いが存在することを認め、自分だったらどうするかと考えることが、相互理解の第一歩。今回の訪問はその意味においてもとても有意義でした。お世話になった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。