移動日。 山ノ下埠頭からフェリーに乗りました。知人が団体ツアーに参加しているなど、船内で何人かの方々から声をかけていただきました。 久しぶりに見る海の色は、こんなだったかしら、と思うほど深く、墨汁に群青色の絵の具を溶かして海にひっくり返したような色でした。恐怖感というか畏怖の念を覚えました。天気が良くなかったため、沿岸近くを走っているはずなのですが粟島がようやく見えた程度で、ほとんど目印になるようなものは見えません。北前船の船員や渤海国との交易を行った人たちは、今のように機器のなかった時代に海へと繰り出したのでした。勇気のいることだったと思います。 船中では船内を歩き回ったり友人が書いた本2冊を読んだりして過ごしました。