2005年5月4日から9日まで民主党代表団の一員として枝野幸男衆議、福山哲郎参議とともにモンゴル国を訪問してきました。モンゴルでは砂漠化や水資源の問題など、環境が喫緊の課題となっています。民主党は3年前に所属議員全員が一人一日分の歳費をモンゴルでの植林活動に寄付するなど地道な交流を続けてきました。今回はバルスボルド自然環境大臣の招待による公式訪問で、多くの政府要人や政治家の方々との面談ばかりでなく、ストリートチルドレンやスラム生活者への支援を行う現地NGOも参画する植林現場などを見学しました。新潟県中越地震の際にはモンゴルから毛布と義援金を送っていただきましたが、そのお礼も新潟県民を代表して述べてきたことをご報告いたします。北東アジア経済会議の実績もある新潟。モンゴルとのつながりを再確認しました。
以下、訪問団としての報告書に私の<ひとこと>を加え、視察報告とします。 |
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民主党モンゴル公式訪問団
報告書(民主党第333 回常任幹事会承認)
■視察報告 来年、モンゴルは建国800
周年を迎える。それに先立ち、バルスボルド自然環境大臣の招待で今回の公式訪問が実現した。民主党モンゴル訪問団は、4 月26
日に開催された民主党第333
回常任幹事会で正式に承認された。これまでも非公式には様々な訪問が行われているものの、民主党としての公式訪問団の派遣は、2002 年8
月に続き今回が結党以来2回目となる。 モンゴルはこの間、急激な市場化により経済成長を遂げており、それに伴って貧富の格差が少しずつ拡大している。同時に環境問題に関しても深刻な状況になりつつある。1990
年に社会主義経済から資本主義経済へ無血で移行したことは記憶に新しいが、社会基盤整備をはじめまだ未発展な部分が多い。また、日本をはじめ他の国々でも見られることだが、モンゴル国全体の人口およそ250
万人のうち、首都ウランバートルに100
万人近くの人口が集中しており、その中で様々な弊害が出てきていることも否定できない。 今回の訪問では、バガバンディ大統領、エルベグドルジ総理大臣、エンフバヤル国会議長らとの会談を行う一方、植林現場、テレルジ国立公園、貧困層生活区域の視察、NGOとの意見交換、そして国立人文大学で講演するなど、学生や市民との交流も積極的に行ってきた。植林に対する寄付や、人道支援を行っているNGOへの寄付は、訪問団(枝野、福山、西村の3名)が自費で、植林、人道支援に対してそれぞれ1000
ドル、計2000
ドルの寄付を行い、現地からは大いに歓迎された。今回、民主党としての公式な支援ができなかったことは非常に残念だが、今後、モンゴルと民主党の関係を強化する上でも、定期的な支援ができるよう党内の理解を引き続き求めていきたい。 現地に足を踏み入れると誰もが気づくことだが、モンゴル人の多くは非常に親日的である。また、一度訪問した人、世話になった人を極めて大切にする習慣があり、日本からの多額のODAについても多くの国民が理解を示し感謝してくれている。反日的な国の国民の理解を求めていくことはもちろん必要なことだが、既に親日的な感情を持っている国との関係をより強化することも、政権準備政党である民主党には必要なことではないだろうか。
訪問時、モンゴルでは大統領選挙(5
月22
日投票)が行われており、任期満了で退任するバガバンディ大統領に代わり、新たな指導者が決まろうとしている。そのような時期にも関わらず、大統領、総理大臣、国会議長らとの交流が実現したことの意義は非常に大きい。日本とモンゴルの関係強化にとって極めて重要なことだと言える。今回の訪問が、今日、明日の民主党のメリットとなるわけではないが、5
年後、10年後につながる民主党の財産の一つになったものと確信する。今後も定期的にモンゴルを訪問し、要人や市民と積極的に交流し、これからの新たなアジア外交を築いていきたい。そして、今回の訪問が今後の民主党とモンゴルとの関係強化に一石を投じることとなれば幸いである。
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■訪問日程と詳細
5
月4 日(水) 13:00 新東京国際空港(成田空港)発 [MO-502 便] 19:00
モンゴル国 ウランバートル(ボヤント・オハー)国際空港着 バルスボルド自然環境大臣出迎え(於:
ウランバートル空港貴賓室) (宿泊)コンチネンタルホテル
<ひとこと〜新潟からウランバートルまで> 4日朝、新幹線と成田エクスプレスを乗り継いで成田へ。ずいぶん久しぶりに成田空港に来たため、まったく様子が分からない。空港で福山さんのお勧めに沿い、携帯電話の海外ローミングを契約する。案外簡単。 MIAT直行便のフライトは約4時間。機内食は薄味。着陸を目前にして、強風のため旋回して数十分遅れで着陸。空港にはバルスボルド自然環境大臣がわざわざ出迎えてくださった。 ホテルまでの道をパトカーに先導され、リンカーンに乗って向かう。交差点のあちこちで警官が車を止め、パトカーもサイレンを鳴らすと前方を走っていた車が端に車を止めるという仕組みで、パトカーとリンカーンはセンターラインを堂々とまたいだままホテルに到着した。 枝野さん福山さんは高見さんと「古い友人」に会いに、私と天笠さんはインへさんと自然環境省の国際協力局の女性部長と夕食へ。夜9時を過ぎても明るい。
11時ころホテルへ戻る。外は寒いが室内は暖房が行き届いていて暖かい。窓を開けてみると、アスファルトに物音が跳ね返る微妙な響きと犬の遠吠えが聞こえた。バスタブの栓が合わずにお湯を溜めることができないことに気づくが、暖かいお湯が出るだけ良しとする。
5
月5
日(木) 10:30〜打合せ 11:00〜バルスボルド自然環境大臣との会談(於:コンチネンタルホテル) 12:00〜インフデン人民革命党国会議員団長との昼食懇談会(於:
モダン・ノーマッド) 14:00〜オトンバヤル人民革命党事務局長との会談(於:
人民革命党本部) 15:00〜バガバンディ大統領との会談(於: 政府庁舎) 16:15〜グンガードルジ元総理・元北朝鮮大使との会談(於:
モンゴル自然環境省) 17:30〜フレルバートル外務省アジア局長との会談(於:
モンゴル外務省) 19:30〜当田達夫モンゴル国駐剳特命全権大使主催レセプション(於:
日本大使公邸) (宿泊)コンチネンタルホテル
<ひとこと〜ウランバートルの朝> 5日7:30に目が覚める。下のレストランへ朝食を摂りにいくと、中川さんと渡辺さんがいて同じテーブルに座らせてもらった。 朝食後、デジカメをもって散歩。空気は冷たいが気持ちがいい。通勤ラッシュの時間の最初なのか真ん中なのか終わりのほうなのか、人の波。往来する人と車とバスで土ぼこりとも排ガスとも見分けがつかない中を歩く。マルクス通りを北上し、日本大使館を見ながらエンフタイヴァン(平和)大通りへ。遊園地の観覧車はこの日の朝は止まっていたが、日曜日には動いていた。
 左:マルクス通り。中:エンフタイヴァン(平和)大通り。右:バスの乗降者。
■バルスボルド自然環境大臣との会談 5
月5 日(木) 11:00〜 於:
コンチネンタルホテル民主党モンゴル公式訪問団は5日午前、首都ウランバートルで、バルスボルド自然環境大臣と会談し、日本と中国との関係、モンゴルにおける鉱山の開発、経済協力のあり方などについて会談が行われた。この中でバルスボルド大臣は、日本人はリスクを気にしすぎるとし、もっと積極的にモンゴルに参入してくるよう強く求めた。
会談風景。
■インフデン人民革命党国会議員団長(前幹事長)との昼食懇談会 5 月5 日(木) 12:00〜
於:
モダン・ノーマッド 5日正午、インフデン人民革命党国会議員団長(前幹事長)との意見交換を行った。この中で枝野議員は、「これまで相撲をはじめとする民間レベルの交流が進んでいるのに対して、政治レベルでの交流が必ずしも緊密ではなかった」と述べ、政治レベルでも情報や考え方を共有し合い、日本とモンゴルの両国、そして東アジア安定のために共に仕事をしていきたいと述べた。これに対して、インフデン氏は、「モンゴルは広い土地を持っているが経済的には発展途上だ。日本の先進技術等を積極的に導入していきたい」と述べ、日本とも積極的に交流していきたいとした。
インフデン氏にお土産を。
<ひとこと〜モンゴル国会議員の選挙制度> 12:00人民革命党インフデン派閥連合会長、前人民革命党事務局長とモダン・ノーマッドという名のレストランでモンゴル料理の昼食。これでもかというくらい料理が出て、けっこう食べた。ミルクをお湯で割って沸かしたものに塩とバターを入れたスーテイチャなるお茶を飲んだ。 モンゴルの国会は単純小選挙区制で現在定数は76、これを比例代表と半々にしようという法案が今議論されている。国会内で構成することが法律上認められている会派の数は1。人民革命党が多数をとったあと、会派はインフデン氏を代表として民主連合などの議員を会派に取り込んで、連立会派を構成するに至った。この日の夕方に会った、長岡技術科学大学出身のガントウムル氏も本籍民主連合、現住所は連立会派という一人。
■オトンバヤル人民革命党事務局長との会談 5
月5 日(木) 14:00〜 於:
人民革命党本部5日午後、民主党モンゴル訪問団は、モンゴル人民革命党本部を訪れ、オトンバヤル人民革命党事務局長と会談した。この中で、オトンバヤル事務局長は、「民主党側からは、昨年も、泉健太、寺田学、本多平直、村越祐民議員ら若い衆議院議員がモンゴルを訪れており、交流が恒常化してきている。このような個人的な良い関係をつくることは非常に大切なことであると思う」と述べ、今後も両党の関係を末永く続けていく必要があると述べた。
左から2番目がオトンバヤル事務局長
<ひとこと〜党間交流> 14:00人民革命党本部を訪れ、オトンバヤル事務局長と対談。新潟中越地震でモンゴルからいただいた支援のお礼を述べる。同時に、北東アジアで政党の非公式会議をしたいという事務局長の発案が述べられたので、新潟で毎年開催している北東アジア経済会議で北朝鮮からの参加がなかなか得られないこと、組織委員会では参加していること、を述べると、局長は数年前に新潟へ会議参加のためこられたとのこと。ただ組織委員会は、先ごろウランバートルで開催されたが、北朝鮮は欠席。参加を呼びかけていただくことを約束してくださった。
■バガバンディ大統領との会談(※取材可・頭撮りのみ) 5 月5 日(木) 15:00〜 於:
モンゴル政府庁舎 5日午後、枝野議員、福山議員、西村議員の公式訪問団の3名は、モンゴルを訪れていた中川正春衆議院議員、渡辺周衆議院議員らと合流して政府庁舎を訪ね、バガバンディ大統領と会談を行った。会談の中で枝野議員は、「得意な部分と苦手な部分とを補い合えば相互により良い関係がつくれる」と述べ、日本とモンゴルが良い関係をつくっていけるよう努力したいとした。これに対してバガバンディ大統領は、「総合的パートナーシップを発展させる」と述べ、2003
年12 月の共同声明とモンゴルの考えは変わりはないとした。
真ん中がバガバンディ大統領。
<ひとこと〜博学の大統領> 今月22日に行われる大統領選挙で次の大統領が決まると退任となるバガバンディ大統領に政府庁舎で面談。この建物は日本人抑留者の手によって作られた建物ということで、50年たっても現役でがんばっている。この建物の中で、モンゴル滞在中で唯一、エレベーターに乗った。高見さんによると、シベリア抑留者の死亡率は30%、モンゴルでは7%。大統領は環境問題などに造詣が深い。日本にも行ったことがあるといい、また、新潟は記憶に間違いがなければ雪が深いところだろう、舞台となった「おしん」は民主化に向けて精神的準備となったとの言葉。
■グンガードルジ元総理・元北朝鮮大使との会談 5
月5 日(木) 16:15〜 於:
モンゴル自然環境省 民主党モンゴル公式訪問団と、北朝鮮問題を調査するためモンゴルを訪れていた中川正春衆議院議員、渡辺周衆議院議員は、5日午後、モンゴル自然環境省において、グンガードルジ元総理・元北朝鮮大使と会談した。冒頭、枝野議員は、「モンゴルの皆さんとの人間関係をさらに深め、政治的にもさらに密接な関係を作っていきたいと思う」と述べ、特に日本にとって気がかりな課題である北朝鮮問題を中心に議論がなされた。
グンガードルジ元総理との会談
<ひとこと〜モンゴルのゴルバチョフ> 元総理大臣、元北朝鮮大使のグンガードルジ氏に面談@自然環境省。70歳だというのに髪は黒く、モンゴルのゴルバチョフと呼ばれているとおり、なかなかの風貌。グリーンベルトのプランシートが壁に貼ってあり、その前で記念撮影。2003年に久しぶりに北朝鮮に行ったときには市場や運び屋や担ぎ屋がいて、少し自由な雰囲気が出てきたとのこと。黄砂対策でグリーンベルトをつくるというアイディアは、バルスボルドのものだが、危機的な環境問題のため大胆な行動に出るしかない、これに北朝鮮の労働者をと言っていた。
■フレルバートル外務省アジア局長との会談 5
月5 日(木) 17:30〜 於:
モンゴル外務省 5日午後、民主党モンゴル公式訪問団は、中川正春衆議院議員、渡辺周衆議院議員らとともにモンゴル外務省を訪れ、日本とモンゴルの外交問題を中心に積極的な意見交換が行われた。
真ん中がフレルバートル局長。
<ひとこと〜日本語を操るアジア局長> 17:30外務省アジア局長フレルバートル局長。日本語の堪能な方である。帰り道に私に語るには、30年前に日本へ初めて入ったとき、トランジットのためチャーター機で降り立ったのが新潟だったとか。列車で5時間かけて東京へ行ったそうだ。木村さんによろしくといわれた。 このフレルバートル氏のお話は大変内容が濃く、中国、ロシア、モンゴルの歴史的関係から日本への要望など多岐にわたった。両脇を固める若いスタッフ二人も日本語を操り、モンゴルが対日外交をいかに重視しているかが分かる。モンゴルの外交政策は、@ロシア、中国のどちらともバランスのとれた外交A第3のカウンターパートとして日本、米国、西ヨーロッパB地域統合の過程に参加していきたいC国連重視。 モンゴルも将来は30万人の雇用を新たに生み出さなければならず、経済的にも苦しいところにあるが、北朝鮮外交は重要。一時的に大使館を閉鎖した時期もあったが再開した。国際的な協力関係の枠組みに北朝鮮をつれてくる努力はこれからもしていく。昨年12月に大統領が北朝鮮を訪問し、2国間の経済協力協定に合意している。これに基づいて今年1月に経済委員会(エリナのメルマガによれば、「モンゴル・北朝鮮政府間の貿易経済・科学技術協力協議委員会」)が開催され、今日現在、北朝鮮の農林水産省関係者が事務レベル協議のためモンゴルに滞在している。これから具体的な契約に入るが、農業部門、建設部門で、北朝鮮の農民を入れて野菜などを作り、北朝鮮へ輸出するアイディアなどをもっている。ただ両国とも資金力が小さいので、どこまでできるかわからないが、小さいものからやっていきたい。またグリーンベルト形成に資金と人手が足りない。北朝鮮からどうかと思っている。つまり、モンゴルは土地、資金は韓国か日本、労働力は北朝鮮という三角ないし四角の協力関係を模索したいし、日本には協力を求めたい。もちろん、モンゴルではなくなぜ北朝鮮の労働者なのか、という国内からの声が出るだろうが、人道的に、またモンゴルへの北朝鮮からの農業技術移転という点からも、必要なことである。
■当田達夫モンゴル国駐剳特命全権大使主催レセプション 5
月5 日(木) 19:30〜 於:
在モンゴル日本大使公邸当田達夫モンゴル国駐剳特命全権大使の招待で大使公邸でレセプションが開催された。レセプションには、枝野幸男衆議院議員、福山哲郎参議院議員、西村智奈美衆議院議員、中川正春衆議院議員、渡辺周衆議院議員のほか、日本留学経験のあるモンゴルの政治関係者や弁護士らが招待され、様々な意見交換が行われた。

左:ガンツムル氏。中:日本大使館。右:建設中の建物。
<ひとこと〜ウランバートル随一の大使館> 19:30大使館主催、夕食会。長岡技科大に留学していた32歳の国会議員ガンツムル氏にも会う。新潟と姉妹都市を結びたいと言っており、協力を約束した。マルクス通りをはさんで建築中の建物で作業しているのは北朝鮮からの作業員。
5
月6 日(金) 10:30〜打合せ、コンチネンタルホテル発 11:00〜エルベグドルジ総理大臣との会談(於:
政府庁舎) 12:00〜ザイサン丘視察 12:30〜バルスボルド自然環境大臣主催昼食懇談会(於:
イフテングル迎賓館) 14:30〜人民革命党青年部との意見交換会 16:30〜国立人文大学で講演(於:
国立人文大学新校舎大講堂) 19:00〜人民革命党主催レセプション(於: 第30 迎賓館) 21:00〜NGO
との意見交換会 (宿泊)コンチネンタルホテル
■エルベグドルジ総理大臣との会談 (※取材可・頭撮りのみ) 5 月6
日(金) 11:00〜 於:
モンゴル政府庁舎
<ひとこと〜英国総選挙> 朝からBBCで英国総選挙の開票速報を見る。ブレア3期目確実の由。
6日午前、民主党モンゴル訪問団は政府庁舎を訪れ、エルベグドルジ総理大臣との会談を行った。この中で枝野議員は、「バルスボルド大臣からグリーンベルト構想を聞かせていただいた。黄砂は日本にも飛んでくるものだ。日本でもこれが成功することに向けて協力できることについて前向きに検討したい」と述べた。これに対して、エルベグドルジ首相は、「私は訪日を予定している。訪日の大きな目的の一つはグリーンベルト構想だ」とし、バルスボルド自然環境大臣とともに訪日し、グリーンベルト構想について積極的に議論していきたいと述べた。
 左:グリーンベルト構想。右:真ん中のエルベグドルジ総理大臣を囲んで。
<ひとこと〜歴代総理の肖像画> 10:30集合、11:00総理大臣表敬訪問。民主連合の人だが、大連立のもと総理になった。総理は行政の長。廊下に歴代総理の肖像画があり、グンガードルジ氏の画もあった。そのひとつ前くらいから、服装が、モンゴル伝統式からスーツにネクタイへと変わっている。民主化以降、服装も替わったということか。
政府庁舎前にて。
■ザイサン丘を視察 5 月6 日(金) 12:00〜 於:
ザイサン丘 バルスボルド自然環境大臣の案内で、首都ウランバートルが一望できるザイサン丘から市全体を視察した。ここから見ると、ウランバートル市中心部は非常に発展しており、ビル等の建設も進んでいるが、少し郊外を見てみると、貧困生活者が多いゲル村が多数存在しているのが確認できた。

<ひとこと〜市内眺望> 政府庁舎を辞して11:30ザイサン丘見学。頂上には1970年代に作られたというモニュメントがある。丘からウランバートル市内を望むと、初期火力発電所第1号は現在廃屋となっており、第3、第4が稼動中。煙が上がっている。 12:30山の中の迎賓館でバルスボルド主催の昼食会。ラダナー議員、ツェンゲル議員、デメベレル議員らと。ツェンゲル議員が北東アジア経済会議輸送部門会議への参加者なのだという。新潟にも何度となく行くのだとか。再会を約束する。

■人民革命党青年部との意見交換会 5 月6 日(金) 14:30〜 於:
モンゴル人民革命党本部6日午後、民主党モンゴル公式訪問団は、人民革命党本部を訪れ、同党青年部との意見交換を行った。会議室には30
名程の党員が集まり、その中には日本に興味のある若い学生らも数多く参加していた。この中で枝野議員は、日本とモンゴルがお互いに一番信頼できる、助け合える仲間でありたいと述べ、日本とモンゴルの交流を今以上に進めるべきだと語った。福山議員は、バルスボルド自然環境大臣が3年前に来日し、モンゴルの干ばつの状況をお話しいただいたのが全ての出発点だと述べ、大臣の功績を高く評価した。西村議員は、新潟中越地震の際、モンゴルから毛布や義援金が送られたことについて触れ、国際関係は国と国との関係だけでなく、個人と個人の関係の積み重ねの上にあるものだと述べ、感謝の意を示した。

<ひとこと〜日本の領土問題について> 14:30人民革命党本部で青年部有志との意見交換会。質問が活発に出る。日本の問題にも憲法、中国韓国ロシアとの国境問題、などなど詳しい。16:00過ぎまで。
■国立人文大学で講演
(※取材可・フルオープン) 5 月6 日(金) 16:30〜 於:
モンゴル国立人文大学新校舎大講堂 6日午後、モンゴル人文大学の高見裕一理事長、Chuluundorj
学長、バルスボルド自然環境大臣同席の下、モンゴル国立人文大学大講堂にて300
名余の学生に対して講演を行った。同大学は学生の7割近くが女性ということもあり、当日の出席者も女性の割合が高かった。冒頭、高見裕一理事長が「直接、日本の国会議員に疑問、希望を伝えてもらいたい」と挨拶した後、枝野議員、西村議員、福山議員がそれぞれ10
分程度の講演を行った。講演の中で枝野議員は、日本とモンゴルとの関係がいかに重要かという点について触れ、「日本には一定の資本はあるが国土は狭く資源がほとんどない。しかし、モンゴルには広い国土や多くの資源がある。お互いが足りないものを補い合おうことによってお互いが幸せになれる関係を持っている国が日本とモンゴルだ」と述べ、建設的な友好関係を深めていきたいと語った。福山議員は、3年前のモンゴルの干ばつの状況について触れ、「バルスボルド自然環境大臣が来日し、政府や私たち民主党にモンゴルの干ばつの状況を訴えた。その強い思いが私たちを動かし交流が始まった」と述べ、一人でもできることは沢山あり、皆さんが将来の日本とモンゴルの関係をつくっていく主役であると語った。西村議員は、新潟中越地震でモンゴルから毛布や義援金が届けられたことについて触れ、「モンゴルの若い皆さんが自発的に行った行動だと聞いた。新潟県民を代表して心からお礼を申し上げたい」と述べた。さらに、「黄砂をはじめ様々な問題を克服するために私たちは国境を越えて顔と顔が見える関係を作っていくことが大切だ」と訴えた。

<ひとこと〜学生と交流> 17:00から人文大学にてバルスボルド大臣のタウンミーティングに参加、講演。モンゴル語ロシア文字プラス2字体で訳された3人のCVが貼ってあり、終了後もらって帰る。ナランからモンゴル文字で名前を書いてもらう。ミーティングではバルスボルドが講演のあと、枝野さんが講演、私、福山さんの順で講演。中越地震のとき毛布や支援金を送ってくれたお礼を総理大臣に言うと、それは若い人たちや学生が自発的にやったことで誰も手を出していないことだったといった。学生はみなきれいに着飾り、そして目を輝かせている。日本語を学んでいる学生も多かったということだが、日本に留学したいという希望をもっている人がほとんどだった。
■人民革命党主催レセプション 5
月6 日(金) 19:00〜 於: 第30 迎賓館 人民革命党の下にある赤いバラ発展クラブを中心に、第30
迎賓館でレセプションが行われた。冒頭、枝野幸男衆議院議員が挨拶し「これまでも大臣とは個人的にも親しくしていただき、私たち相互の関係がさらに深くなれればと考えている。また、モンゴルと日本はお互いの足りない部分を補うと大変な力を発揮できる。それは、モンゴル人民革命党と日本の民主党の間にも言えることだ」と述べた。その後、会は終始和やかなムードで行われ、忌憚のない意見交換が行われた。
<ひとこと〜元首のちがい> 19:00人民革命党青年部主催の夕食会、立食。日本の国会制度、選挙制度、天皇の政治力、などについて質問を受けた。モンゴルでは大統領が元首であり、選挙で選ばれ、政治力もあわせもつ存在である。しかし日本では単なる象徴であって、かつては政治力があったが現在はほとんどない。憲法を変えるのは国民である。国会議員は3分の2以上の賛成で発議できるだけ、それだけしか書いていない。
■NGOとの意見交換会 5
月6 日(金) 21:00〜 於:
ウランバートル 西村智奈美衆議院議員はウランバートル市内のレストランで、ストリートチルドレンなどを救済する活動を行っているツヴェン氏や、日本に留学経験のあるモンゴル人女性らとの意見交換を行った。この中で西村議員は、モンゴルで増加しているストリートチルドレンの現状などについて意見交換を行い、今後どのような対応をしていくべきなのかについて議論した。西村議員は、ベトナムには2万〜3万人のストリートチルドレンが存在することを紹介するなど、具体的な意見交換が行われた。また西村議員は、「ツヴェンさんにはモンゴルのストリートチルドレンの母になってもらいたい」とツヴェン氏の活動を激励するとともに、「日本に帰って仲間と相談し、より大きな支援ができるような体制をつくっていきたい」と述べた。

<ひとこと〜ストリートチルドレン> 夜、「女性たちが待っている」と促されて出てみると、子どものための活動をしているトゥヴェンさんと、日本人で元読売新聞記者の近さんと、日本に留学していた二人の女性との懇談会。インへさんが通訳をしてくれ、トゥヴェンさんと話をする。すばらしい人、団体の活動をひっぱるNGOリーダーとしては最良だと思った。あさって訪れる地域と施設はトゥヴェンさんのところだとのこと。私たちのテーブルにお菓子を売りにきて店員から外に出された子ども、とてもかわいかったが、トゥヴェンさんが私のところの子どもだといって苦笑していた。 現在、国内で活動しているNGOは約4000団体。民主化以前の1990年にはゼロだったストリートチルドレンが1995年には約3000人になったといわれる。マンホールチルドレンは減っているが、宿泊所(NVC的に言うとオープンハウス)で寝泊りするストリートチルドレンの数は25箇所で約1000人と減っていない。トゥヴェンさんはウランバートル市の福祉局での職を辞して就労訓練を行う教育センターを運営して2年になる。ただ食事を提供するだけでなく、植林活動に参加する対価として食事を提供するなどのプログラムをすすめている。人身取引が出現してきたことを懸念している。
5
月7
日(土) 10:00〜打合せ、コンチネンタルホテル発 12:00〜バルスボルド自然環境大臣と共にテレルジ国立公園内を視察 (宿泊)ボグド山ゲルキャンプホテル
■テレルジ国立公園を視察 (※取材可・ぶら下がり有り) 5 月7 日(土) 12:00〜 於:
テレルジ国立公園 バルスボルド自然環境大臣の案内で、ウランバートル市内から車で約1時間半の場所にあるテレルジ国立公園を訪れた。公園内の移動は車と馬を使って行い、限られた時間ではあったが公園内の一部をまわり、公園内を流れるテレルジ川や生態系の状況、野生生物をはじめ、多くの動植物などを視察した。また、環境大臣らと共に公園内のゲルで昼食をとりながら、国立公園の現状や、環境問題全般についての意見交換を行った。
<ひとこと〜トゥメ所長> テレルジ国立自然保護区へ。保護区事務所長のトゥメさん運転の「ハンマー」で向かう。保護区内のホテルのゲルに到着してお茶のあとトゥメさん歓迎の言葉。そのあと保護区内を車で見学、マスコミからのインタビュー。 夜、ゲルホテルに宿泊。星がごみ屑のように空に張り付いていた。
   左:出発前の儀式。中:羊。右:ランドクルーザー。
マスコミ取材。
  左:川で何をしていたのか。右:夕暮れ。
5 月8
日(日) 10:30〜打合せ、ボグド山ゲルキャンプホテル発 12:30〜エンフバヤル国会議長との会談(於:
イフテングル迎賓館) 13:30〜バルスボルド環境大臣主催昼食懇談会(於:
エリート迎賓館) 16:30〜植林現場視察、ゲル設営レクチャー(於: 首都ウランバートル市郊外) 17:30〜貧困層生活区域を視察(於:
首都ウランバートル市郊外) 19:00〜バルスボルド自然環境大臣主催民主党モンゴル公式訪問団送迎会 (宿泊)コンチネンタルホテル
■エンフバヤル国会議長(大統領候補者)との会談 5
月8 日(日) 12:30〜 於:
イフテングル迎賓館 8日正午、民主党モンゴル訪問団は、イフテングル迎賓館を訪れ、エンフバヤル国会議長と会談した。エンフバヤル国会議長は大統領選挙(5
月22
日投票)に立候補しており、非常に多忙な中、訪問団のために時間を割いてくれた。この中で枝野議員は、「グリーンベルト構想をはじめとして、民主党として、日本として協力できるところを議論していきたい」と述べ、日本とモンゴルの連携を深めていきたいとした。
5月22日に大統領に当選したエンフバヤル氏。
<ひとこと〜山の中のゲストハウス> 9:00ホテルでバイタンという羊のスープの朝食をとる。10:30トゥメさん運転のハンマーでコンチネンタルホテルへ、着替えて再びザイサン丘近くの山の中のゲストハウスへ、大統領選真っ只中の国会議長とティーパーティー。なかなかの人物であった。(5月22日の大統領選で当選したエンフバヤル氏である)14:00〜バルスボルド大臣主催の昼食会。15:00〜15:45大急ぎでお土産を買う。
■植林現場視察、ゲル設営レクチャー 5
月8 日(日) 16:30〜 於:
首都ウランバートル郊外 ウランバートル郊外にある植林現場を訪れ、担当者から説明を受けた。湿気の少ない気象条件等もあり木の成長が遅いため、植林しても成長するまでには時間がかかることが実感できた。植林現場を視察した後、ゲル設営のレクチャーを現地の方々数名から受けた。近年、モンゴルでもゲルで生活する人が減ってきているため、ゲルを組み立てられる人が少なくなっているとのこと。ちなみに、慣れた人が数人で組み立てると1時間もかからずに組み立てられる。

<ひとこと〜ゲルの組み立て方> その後、日本環境財団が昨日のトゥヴェンさんの施設の子どもたちに仕事をさせている植林の山へ見学に行く。ゲルを作るところに参加、ラマ教の尼さんのお経も、馬頭琴とホーミーの音楽も、山の神様へのお祈りも。
■貧困層生活区域を視察 5
月8 日(日) 17:30〜 於:
首都ウランバートル郊外 ストリートチルドレンなどの救済活動を行っているツヴェン氏の案内で、ウランバートル郊外の「ゲル村」を視察した。枝野、福山両議員は「3年前に訪れた時よりも生活水準は改善しているようだ」と述べ、今でも厳しい生活であることには変わりないが、それでも貧困層の生活は以前よりも良くなっているのではないかと語った。視察を終えた枝野、福山、西村議員の3名は、ツヴェン氏の団体に自費で1000
ドルの寄付を行った。これに対してツヴェン氏は、「いただいた寄付の使途はホームページ等でお知らせしたい」と述べた。
<ひとこと〜最後の夕食> 19:00〜バルスボルド主催の夕食会、途中で彼は大統領選の応援といって退席。明日、国際協力局の女性局長と朝早く北朝鮮に北京経由で飛ぶことになっている。
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月9 日(月) 07:00〜打合せ、コンチネンタルホテル発 09:30 モンゴル国 ウランバートル(ボヤント・オハー)国際空港発
[MO-501 便] 12:30 大韓民国仁川国際空港経由 16:00
新東京国際空港(成田空港)着、解散 |